ローカルSEOとは、地域性のある検索結果に対して上位表示を目指す施策のことをいいます。
地域性のあるキーワードで検索しているユーザーは購買意欲が高い傾向にあるため、検索結果の上位に表示され、ニーズに応えることができれば成果につながりやすいことが特徴です。
月間検索ボリュームは少ないキーワードが多いですが、顕在層に絞って訴求ができるので、実は狙い目な施策でもあります。
本記事では、ローカルSEOの対策方法やMEOとの関連性について具体的な手法を交えて解説していきます。
SEOと聞くといかにビッグキーワードで上位表示して、トラフィックを集めるか、という印象を持っている方も多いと思いますが、商品やサービスを提供しているサイトの多くはローカルSEOと相性が良く、成果も出やすいので、施策の優先度を高く設定することがよくあります。
デジマケは高い実績を持ったコンサルタントたちがお客様のHP・事業に合わせ、売上の最大化に貢献できる施策をご提案します。
ローカルSEOとは?
ローカルSEOは、地域に関連した検索結果で上位表示するための施策のことをいいます。
たとえば、「新宿 カフェ」と検索すると、新宿エリアにあるカフェを探している人向けのコンテンツが検索結果の上位を占めます。
また、地名が含まれてない場合でも、地域性が強いと判断されたキーワードに対しては、検索ユーザーの位置情報から特定の地域に対応した検索結果が表示されます。
Google では、検索されたキーワードに対して、最も役に立つ検索結果を表示できるように努めています。現在、Google で検索される約 5 分の1 は、ある場所についての情報だったり、場所に紐づく情報です。そのため、お使いのエリアに関連性の高い検索結果を表示することは、より正確で、役立つ情報をお返しする上で非常に重要だと考えています。
地域名を掛け合わせたキーワードは、そのエリア特有のニーズを満たさなければならないため、検索ボリュームは低くなりがちですが、その分競合も少ない傾向にあるので、上位表示しやすくなるともいえます。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィール とは、Google検索やGoogleマップなどGoogleが提供しているサービス上に店舗や施設のローカルビジネス情報を表示し、管理するための無料のツールです。
このGoogleビジネスプロフィールに登録しておけば、ローカルSEOの対策にもなります。Googleビジネスプロフィールには、店舗やオフィスの営業時間や住所、写真を掲載でき、ユーザーが直接口コミを投稿することもできます。
- Googleマップと連動した店舗情報を更新・管理できる
- 提供している商品やサービスの写真を投稿できる
- ユーザーからの口コミに返信できる
- 自社のWebサイトへの導線を設置できる
もし、Googleビジネスプロフィールに登録していない場合は、Webサイトなどから店舗の情報を流用して自動で作成している場合もあるので、必ず登録するようにしましょう。
ローカルSEOで得られる効果
ローカルSEOを対策すると以下の2つの効果があります。
- 施設や店舗の認知度の上昇
- 集客力の向上
解説していきます。
施設や店舗の認知度の上昇
ローカルSEOの対策を行い、自分の店舗やオフィスがユーザーの検索結果の上位に表示されれば、当然ユーザーとの接触の機会が増えます。
たとえば、「渋谷 美容室」といった地域名と業種の掛け合わせで検索を行うユーザーは、あなたの店舗のことを知らないかもしれません。
Google検索やGoogleマップでの露出度が増加すれば、そのような検索ユーザーに効果的なアプローチができるようになり、結果として認知度をアップすることができます。
集客力の向上
地域と関連性の高いキーワードで検索するユーザーは、そのエリアで提供されているサービスを利用したいと考えています。
そのようなユーザーは実際に検索上位に表示されているサービスを利用する確率が高い傾向にあります。
つまり、自分の店舗やオフィスの情報が上位に表示され、検索したユーザーから興味や関心を持ってもらえるような情報が提供できていれば、実店舗への集客数の増加を期待できるということです。
ローカルSEOで上位表示させる対策方法
ローカルSEOで上位表示される方法には、大きく3つのポイントがあり、その特徴を理解して利用していくことが重要です。
また、ローカルSEOで上位表示させるには、まずGoogleビジネスプロフィールに自社の店舗やオフィスの情報を登録する必要があります。登録した後は、店舗や施設の情報を充実させましょう。
WebサイトにおけるSEO対策と同じく、上位表示されるにはユーザーにとって有益になる情報を提供することが大切になります。ローカルSEOにおいて重要になるのは、「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つです。
ローカル検索結果では、主に関連性、距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示されます。たとえば、遠い場所にあるビジネスでも、Google のアルゴリズムに基づいて、近くのビジネスより検索内容に合致していると判断された場合は、上位に表示される場合があります。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
関連性
ユーザーが検索するキーワードとローカルビジネスプロフィールの情報が関連しているほど、上位表示される可能性は高まります。
ユーザーが実際に検索しているキーワードを分析したり、推測しながらキーワードに紐付いた情報をGoogleビジネスプロフィールで登録し、掲載する情報を充実しておくことが重要になります。
例えば、ユーザーが「渋谷 カフェ」と検索した際に上位表示したいのであれば「渋谷 カフェ」に関連する情報をGoogleビジネスプロフィールの「名前・住所・Webサイト・カテゴリ」の中に組み込んで載せる必要があります。
距離
「渋谷」などのキーワードで指定された任意の地域からの距離もローカルSEO対策する上で重要になります。自分の店舗や施設の近くにいるユーザーに効果的にアプローチするためにもGoogleビジネスプロフィールには正しい住所を登録しましょう。
また、NAP表記の統一をすることも必要になります。NAPとは、Name、Address、Phoneの頭文字でできた略語です。自分の店舗や施設の情報を発信するときには、これらの表記を揃えて発信することで、同じ店舗の情報だとGoogleのアルゴリズムも判断できて、ローカルSEO対策においても良い効果が期待できます。
自社のWebサイトに掲載しているNAP表記も完全一致するように設定するよう心がけましょう。
Name
店舗や施設名の表記です。例えば、店名の表記をアルファベット、カタカナのどちらかで統一するなどの決まりを設けることが重要です。
Address
店舗の住所も表記に差が出ないように統一しましょう。例えば、ビルやマンションなどの1室にユーザーに来てもらいたい場合は、「2階」「2F」など書き方を統一しましょう。
Phone
あまり気にしていない方も多いですが、電話番号の表記も統一する必要があります。「04-5555」と表記するか、「045555」と表記するかも気を付けましょう。
視認性の高さ
ローカルSEOにおいても、Web上にどの程度リンクが張られているかであったり、口コミ数やレビューのスコアついてもローカル検索結果のランキング要素に関わってきます。
オンラインでの知名度だけはなく、有名なホテルやお店などのオフラインでの認知度も考慮されます。口コミを集めたり、ホームページのSEO対策も大切になります。
Google マップに投稿するコンテンツは、お店や場所での実体験に基づいている必要があります。虚偽のエンゲージメントは許可されておらず、削除されます。
該当するものは次のとおりです。
- 実体験に基づいていないコンテンツの投稿に対して報酬を支払う、またはそのような投稿を促す行為。
- 否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したりする行為や、肯定的なクチコミを顧客から募る行為。
- 実体験に基づいておらず、対象の場所や商品を正確に明記していないコンテンツ。
- 企業が割引、無料の商品やサービスと引き換えに投稿を促したコンテンツ。料金の割引、商品やサービスの無償提供などのインセンティブと引き換えに、否定的なクチコミの修正または削除を依頼する行為も含まれます。
- 企業や商品の評判を傷つけるために競合他社が投稿したコンテンツ。
- 場所の評価を操作するために複数のアカウントから投稿されたコンテンツ。
- エミュレータその他のデバイス上でのサービス改ざん、改変されたオペレーティング システム、またはその他の手段を使って、実際のエンゲージメントを模倣したり、センサーのデータもしくは分析結果を操作したりするなど、通常の運営を妨害もしくは混乱させるために投稿されたコンテンツ。
その他のローカルSEO対策の方法
ローカルSEO対策の方法は、大きく分けて上記の3つの方法になりますが、より細かい方法もあるので紹介します。
被リンクの獲得
ローカルSEOに限らずですが、SEO対策の基本は他のWebサイトで紹介されるコンテンツを作ることにあります。
SNS上でも共有・拡散されたり、プレスリリースなども利用して、Webメディアやニュースに取り上げられるように工夫することも大切になります。
口コミを集める
ローカルSEO対策の「認知度」にも関わりますが、Googleマイビジネスで良いレビューを集める事も上位表示される可能性を高めます。
店舗で口コミを書いてもらうように誘導したり、コメントにできるだけ返信をする事も意識しましょう。
Googleビジネスプロフィールヘルプには、口コミを増やすためのベストプラクティス が掲載されていますので、参考にしてみると良いでしょう。
MEOとローカルSEOは同じ意味
MEOは「Map Engine Optimization」の略称で、マップエンジン最適化と呼ばれることもあります。
ローカルSEOについて調べていくと、MEOという言葉も目にすると思いますが、ローカルSEOとMEOは同じ意味であると考えて良いでしょう。海外ではローカルSEOと呼ばれ、日本ではMEOと呼ばれることが多いです。
ローカルSEOに関するよくある質問
ローカルSEOとは「渋谷 カフェ」や「耳鼻科 池袋」のように、特定の地域名とキーワードで検索された際に検索結果の上位表示を狙う施策のことです。
ローカルSEOを対策すると、検索結果に上位表示されるため多くのユーザーの目に触れるようになります。よって、認知度の上昇や集客数の増加といった効果が期待できます。
ローカルSEOとMEO(Map Engine Optimization)は、いずれも意味合いとしては変わりません。
MEOは日本固有の呼び方であり、海外ではローカルSEOと一括りにされています。
まとめ
業種やサービスによっては、SEO対策では自社のWebサイトを上位表示させることが難しい場合もあります。そのような状況の場合には、とくにローカルSEOが効果的であることがあるのでしっかり対策しておきましょう。
Googleとしてはユーザー体験を向上させるためにさまざまなツール上でパーソナライズ化を進めています。Google検索においてもその傾向があるため、ローカルSEOにも注目が集まってきています。中小の店舗やその地域に根ざしたサービスを展開しているビジネスの場合、より高い効果が期待されます。
ローカルSEOは、SEO対策と同じく基本はユーザーファーストで、ユーザーが店舗の情報や魅力を理解できるようにすることが重要です。
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