事業を成功させるためには、いろいろな施策や考え方がありますが、その中でも重要なカギとなるのは「ODSC」です。事業の初期段階で「ODSC」を明確にしておくことで事業がより成功しやすくなります。
この記事では、その「ODSC」の考え方やサンプルを用いて分かりやすく解説していきます。
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ODSCとは?
「ODSC」とは上記での説明の通り、事業の初期段階の際に定義が必要な考え方です。目的を明確に設定する事で、そのための手段も明確になり、また定量的な成功基準も決まります。事業の方向性やそのやり方、ゴールを明確に決めると言っても良いでしょう。
ここでは、「ODSC」のObjectives(目的)、Deriverables(成果物) 、Success Criteria(成功基準)をそれぞれ、細かく解説していきます。
Objectives(目的)
Objectives(目的) は名前から予想できるように、その事業の目的です。その事業をやり遂げる事でどんな未来になる事を望んでいるか。目指しているかを明確にここでは決定します。
商品開発の事業を行う場合に、「新規の商品を開発する事」は目的ではありません。これはあくまでも手段です。目的とは「新規の商品を開発し、日本全国の人に手に取って商品の良さを分かってもらう、国民の生活を豊かにする。」などです。目的と手段を混同してしまう事はありがちな失敗ですが、そうすると目的が不明瞭になり、組織での事業遂行が難しくなってしまいます。なので、明確に目的を定義しておく必要があるのです。
Deriverables(成果物)
Deriverables(成果物)はその事業によって生じた成果物の事です。上記のObjectives(目的) のような目的である場合の成果物は「その事業によってできた新商品」です。
この成果物を定義するには、目的を明確に定義しておく必要があり、目的が明確に定義されていないと成果物を定義する事はできません。この逆も言えて、成果物つまり手段を明確に定義できれば、それに伴う目的の定義が曖昧になる事を防ぐ事ができます。
Success Criteria(成功基準)
Success Criteria(成功基準)はその事業の成功基準です。新しく商品を開発する場合などでは、「商品の販売個数を10万個達成」や「商品の返品率を1%以下にする」などの成果物の品質の基準になる事が一般的です。サービス事業であれば、顧客満足度なども成功基準になります。
また、進行度に合わせて都度変更する事もあるでしょう。しかし、この成功基準が設定されていないと目標値が分かりづらく目指すべき目的を達成するために取るべき施策を決定する事が難しくなります。なので、事業をスタートする前に明確に成功基準を設定しておく事が重要になります。
SC(成功基準)を満たす事が最も重要
「ODSC」の3つの項目の中でも、達成する事が重要になるのが「SC(成功基準)」です。なぜなら、施策によっては成果物の品質が悪くても、成功基準を満たす事があります。逆に、成果物の品質を高く保つ事ができても、成功基準に満たなければその事業は失敗であると言えます。ですから、最も重要になるのが「SC(成功基準)」なのです。
この成功基準を満たすためにも、他の2つの目的、成果物を明確に定義する事が大切なので、事業を始める時には、この考え方を意識するとスムーズに事業成功への道筋を立てる事ができます。
なぜ、ODSCを設定する必要があるか
なぜ、「ODSC」を設定する必要があるのか。それはその事業がスタートした際に、その事業に関わる仕事を新たに既存の社員に任せる事になります。社員はすでにある既存の事業の業務も捌いていく必要があり、気持ち的にも負担が多くなる事は明白です。その時に、目的や成果物が明確に設定されていないと、その事業に妥協してしまうかもしれません。
そうすると、結果的に成功基準が満たされる事ができずに事業が失敗してしまう事もあります。なので、社員との目線合わせのためにも「ODSC」を明確に定義する必要があるのです。
ODSCの事例を紹介
国土交通省は公共事業の改革のために、議論されたODSCに関する図です。これは、「橋を造る」という工事目標に対するODSCを設定した図ですが、一般企業などでも同じように事業として何かを造ることや制作することがあると思います。
その際には、国土交通省の設定したODSCの例も見ながら、どのように目的や成果物、成功基準を決めているのか参考にしてみると良いでしょう。
ODSCに関するよくある質問
ODSCとは、Objectives(目的)Deriverables(成果物)Success Criteria(成功基準)を指す、事業の初期段階に定義する考え方です。目的の明確化により、実行手段も明確になり、成功基準やゴールも定められます。
ODSCにとって最も重要な考え方は、SC(成功基準)です
なぜなら、成功基準を満たしていないと事業は失敗してしまうからです。 Objectives(目的)とDeriverables(成果物)は、この成功基準から逆算して道筋を立てていきます。
国土交通省は公共事業の改革に向けて、議論されたのがODSCです。
- 目的:地域住民の方々の利便性を向上させること
- 成果物:設計図通りの橋ができること
- 成功基準:地域住民から「ありがとう」と言ってもらう
まとめ
「ODSC」を設定し、目的と成果物、成功基準を明確に決めておく事で自分だけでなく、自社の他の社員も目的を見失わずに事業を遂行できます。なぜ、その事業を新たに始めるのか。その事業によって見れる未来の会社の姿や商品の行く末などを想像できていない状態で業務を行う事に苦痛を感じる社員も少なくないです。
社員やプロジェクトメンバー全員が、同じ目線で、同じ目的に向かって行動するために必要な考え方が「ODSC」です。
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