続々と新規店舗が参入してくる飲食店では、日々集客における競争が繰り広げられています。
そして、毎月スタッフの人件費や食材費、店舗の家賃といった多額のコストがかかる中、もし集客ができなければお店の存続にも影響しかねません。
そこでこの記事では、飲食店のおすすめ集客施策を成功事例とともにご紹介していきます。集客に悩みを抱える飲食店のオーナーさんは、ぜひ参考にしてください。
デジマケは高い実績を持ったコンサルタントたちがお客様のHP・事業に合わせ、売上の最大化に貢献できる施策をご提案します。
飲食店における集客施策の基本
まずは、飲食店における集客施策に関する基本について詳しくみていきましょう。
お店やブランドの認知度を高める
そもそも、飲食店の店名やブランドの認知度が低ければ、当然集客に結びつきません。まずは知ってもらう必要があります。
そこでおすすめしたい施策が、SNS運用です。SNS運用は登録から利用まで一貫して無料なので、大きなコストはかかりません。
今や個人のみならず、企業や飲食店もSNSでの発信が当たり前となっています。実際に集客に結びついた事例も多いため、利用しない手はありません。
またSNSは、中長期的な運用が絶対条件ですが、継続しやすいのもポイントです。
お客さんが集まるお店のコンセプトが大事
飲食店の集客において、お客さんが集まるお店のコンセプトは外せません。
特に、どの客層をターゲットとするのか、利用シーンのイメージなどによって店内の雰囲気は大きく変わってしまいます。
例えば、店内を上品な雰囲気にしたいなら、あえて審査付きの会員制にしたり、SNSで高級感のあるブランディングをしたりといった施策が効果的です。
ターゲットを絞らずに集客しようとすると、コンセプトが定まらず、長期的な集客に繋がらない危険性があるため注意しましょう。
来店・リピートしてもらう動機が必要
飲食店の集客で難しいポイントは、新規顧客の何割がリピーターになってもらえるかということ。
「5:25の法則」という定義があるように、新規顧客の5%をリピーターにできれば、収益が25%アップするとされています。それほどリピーターの存在は大きいのです。
リピーターを増やすにあたって大切なポイントは、新規顧客から「また来たい」と思ってもらうこと。つまり、来店時が大きな勝負どころのひとつだと言えます。
新規顧客にばかり囚われてしまうと、長期的な集客が難しくなるため、来店・リピートの動機作りはきちんと行いましょう。
飲食店が取り組むべき集客施策7選
では次に、飲食店が取り組むべき集客施策7選を紹介していきます。
- 看板やオブジェを活用した店頭アピール
- 来店の動機を作れるSNS
- 口コミ掲載できるグルメサイト・アプリ
- MEO施策の実施
- 顧客のリピート率をアップさせるクーポン・キャンペーンの導入
- デリバリーサービスの活用
- HPを活用したSEO対策
1.看板やオブジェを活用した店頭アピール
最終的な飲食店への集客は、店頭アピールにかかっています。店頭でいかにお客さんの心を鷲掴みできるかが、入店率にそのまま直結します。
例えば「本日のイチオシメニュー」や「割引情報」を看板にして大々的にアピールしたり、お店のコンセプトに合ったオブジェでおしゃれ感を演出したりといった施策が有効です。
当然、来店するお客さん全員が事前に行こうと思って向かうわけではありません。たまたま通りがかって入店する人も多いため、店舗の見せ方には注力しましょう。
2.来店の動機を作れるSNS
長期的に多くの来店動機を作れるSNSは、もはや欠かせません。
SNSの魅力は、なんと言っても無料で導入・利用できること。アクティブユーザーの多さから見込み層へのリーチも狙えます。
飲食店においては、特にInstagramの活用が非常に有効です。料理を見栄え良く撮影、できあがる様子を動画にするなどして「食べてみたい」と注目を集められるでしょう。
もちろん、Twitterはお店の認知度向上、ユーザーとのコミュニケーション、口コミ投稿など、多様な役割を担うため、必ず利用すべきです。
ただし、長期的な運用を前提としなければ成果に繋がりにくい点は、理解して取り組んでください。
3.口コミ掲載できるグルメサイト・アプリ
食べログやぐるなび、Rettyなどのグルメサイトへの掲載も効果的です。
事実として、食べログの評価を参考に飲食店を選ぶユーザー数は非常に多いと言えます。
株式会社ヴァリューズが2021年に実施した調査によると、1人や友人、恋人、家族いずれの食事においても約半数前後が食べログを情報収集媒体として活用していると分かりました。
このように、グルメサイトは飲食店選びに大きな役割を担っているのです。
ただし、グルメサイトに掲載するには月額掲載料がかかります。コロナ禍で売上が減少している店舗にとって、その負担は少ないはずありません。
そのため、予算に余裕がない場合は優先順位を落としてもいいでしょう。
4.MEO施策の実施
飲食店の集客施策には、無料で実施できて費用対効果の高いMEO施策も効果的です。
MEOとはMap Engine Optimizationの略で、マップエンジン最適化のこと。Googleビジネスプロフィールに登録し、店舗情報や写真、特徴を記載すると検索したユーザーへアプローチできます。
例えば、焼肉店の場合「地域名 焼肉」といったキーワードで検索されるシーンもあるでしょう。そういった時に店舗のマップ情報が表示されれば、ユーザーの興味を惹くわけです。
MEO施策の特徴は、SNS同様に無料で登録、利用できること。コストをかけたくない飲食店が効果的に集客するために、MEOにも力を入れましょう。
5.顧客のリピート率をアップさせるクーポン・キャンペーンの導入
クーポン・キャンペーンの実施は、リピーター獲得に大きな効果を発揮します。
例えば「12月25日はカップルでの来店でドリンク1杯サービス」「2週間限りの限定メニュー」などユーザーの目を惹く企画は来店の強い動機となります。
また、ユニークなイベントやキャンペーンは、徐々に良い口コミが広がっていき、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられるチャンスがあるかもしれません。
イベントやキャンペーンの実施には、少なからずコストがかかりますが、SNSなどを活用しながら費用対効果を高めましょう。
6.デリバリーサービスの活用
コロナ禍の影響で来店数が減少している反面、テイクアウトによるデリバリーサービスの需要が高まっています。
デリバリーサービスを導入するには、注文から料理を作るまでのスピード感と店内の連携が欠かせません。ユーザー満足度を高めるには、スピーディーな対応が重要です。
また、Webやチラシのポスティングを活用し、デリバリーサービス利用による割引イベントを開催するなど、工夫すればより多くの集客が見込めます。
ユーザーニーズが目まぐるしく変化する飲食業界において、その変化に柔軟な対応ができる経営体制を整えておいてください。
7.HPを活用したSEO対策
飲食店なら、ホームページを作成してSEO施策にも取り組みましょう。
SEOとは、Search Engine Optimizationの略でGoogleなどにおける検索エンジン最適化のこと。特定のキーワードで検索された際にコンテンツの上位表示を狙う施策です。
キーワードでの上位表示を狙える記事コンテンツをホームページに充実させて、アクセスしたユーザーに行ってみたいと思えるブランディングを行います。
SEO施策に即効性はありませんが、長期的に運用していけば大きな集客効果が見込めます。
ただし、SEO施策の実施にはノウハウや正しい知識が欠かせません。特に、検索エンジンや検索するユーザーの視点を考える必要があるため、導入する際はSEOに長けたWeb集客会社に依頼を検討するのがおすすめです。
飲食店で成功した集客事例4選
飲食店には集客における数々の成功事例があります。この記事では、その中から厳選した4つの事例をピックアップしました。
- SAKE BAR サカナノトモ
- マクドナルド
- 串カツ田中
- D3 六本木 BAR LOUNGE
事例1.SAKE BAR サカナノトモ
居酒屋の「SAKE BAR サカナノトモ」では、他店と大きな差別化に成功した集客事例があります。
それが、オープンキッチンのカウンターを設置した立ち飲みスタイルです。メインの客層は、30〜40代のビジネス層とする近隣の競合店との違いを生み出し話題を呼んでいます。
また、様々な日本酒銘柄を楽しめる「日本酒の会」や職人を招いて行われる「マグロ解体ショー」などファン獲得を目的としたイベントを開催。
新規顧客を集める施策とリピーターを作る施策の両方に取り組んでいる事例です。
事例2.マクドナルド
ハンバーガーチェーン店である「マクドナルド」は、SNSを活用した一風変わったキャンペーンが魅力です。
例えば、優勝したメニューの公約が実現する「マクドナルド総選挙」や定期開催される復活メニューなど、お客さんを積極的に巻き込んだキャンペーンで大きな話題を呼んでいます。
Twitterを活用したキャンペーンの実施により、ユーザーの意見を反映するスタンスにより、多くのお客さんから愛される店づくりに成功しました。
もちろん、大手だからこそ実現できるスケールの大きさですが、マネできるポイントは大いにあるでしょう。
事例3.串カツ田中
串カツチェーン店である「串カツ田中」は、SNSの一種であるLINEの「LINE公式アカウント」サービスを活用した根強いリピーター獲得に成功した事例のひとつです。
LINEを使ったお得情報やクーポンの配信を行い「また行きたい」と思ってもらう取り組みを実践。気軽に立ち寄りたいお客さんの獲得に成功しました。
特に客足が重くなりやすい天気の悪い日に配信する「雨の日クーポン」などが高い集客効果を発揮しています。
事例4.D3 六本木 BAR LOUNGE
「D3 六本木 BAR LOUNGE」は、HPや食べログ、SNS、Googleマイビジネスの活用で成功した事例です。
まずはGoogleマイビジネスによる知名度の獲得。そして、高級感溢れる印象を抱かせるHPや食べログの口コミにより、お客さんから「行ってみたい」と思ってもらい、新規顧客の獲得に繋がっています。
また、LINE公式アカウントの登録による予約制度と質問を受け付ける体制により、リピート顧客の獲得も実現しています。
このように、複数施策を並行して行うことで戦略的な集客に繋げています。
予算がない時の打ち手
ここまで飲食店の集客施策についてご紹介してきましたが、施策を打つための資金が用意できない場合はどうすれば良いのでしょうか?
そのような場合は、大きく2つの方法で解決できます。
- 創業融資を活用する
- コロナ関連の融資を受ける
創業融資を活用する
まず、創業融資を活用する方法です。
様々な金融機関において、創業融資が提供されていますが、日本政府が100%出資する日本政策金融公庫をおすすめします。
というのも、新規事業の立ち上げや2期分の税務申告が完了していない方を対象とした「新創業融資制度」では、無担保・無保証人で利用できるからです。
創業資金総額における10分の1以上の自己資金が必要という条件はあるものの、一般的な融資と比較すると非常に好条件。最初の融資手段として利用しない手はありません。
資金調達の方法として、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」は選択肢のひとつに入れておいてください。
なお創業融資を自分で進めるのが不安な方は、融資代行や財務コンサルに特化したコンサルサービス「中小企業の融資代行プロ」で、創業融資の支援業者の選び方を詳しくまとめた記事があるので、気になる方はご参考ください。
【創業融資代行】成功報酬/手数料の相場|探すコツも伝授
コロナ関連の融資を受ける
また、コロナ禍において多大な被害を受けた飲食店は非常に多いです。そんな中、様々なコロナ関連の融資制度が誕生しています。
主な制度は以下の通り。
- セーフティネット貸付
- 新型コロナウイルス感染症特別貸付
- 新型コロナウイルス対策マル経融資
- 危機対応融資
- 特別利子補給制度
- 雇用調整助成金
各制度ごとにいくつかの条件が設定されており、それらを満たすと融資を受けられます。コロナ禍で売上が減少してしまった場合は、このような融資を積極的に活用しましょう。
飲食店の集客に関するよくある質問
飲食店が取り組むべき集客施策は7つあります。
- 看板やオブジェを活用した店頭アピール
- 来店の動機を作れるSNS
- 口コミ掲載できるグルメサイト・アプリ
- MEO施策の実施
- 顧客のリピート率をアップさせるクーポン・キャンペーンの導入
- デリバリーサービスの活用
- HPを活用したSEO対策
中でもSEO施策の実施にはノウハウや正しい知識が欠かせません。検索エンジンや検索するユーザーの視点を考える必要があるため、導入する際はSEOに長けたWeb集客会社に依頼を検討するのがおすすめです。
串カツチェーン店である「串カツ田中」は、SNSの一種であるLINEの「LINE公式アカウント」サービスを活用した根強いリピーター獲得に成功した事例です。
LINEを使ったお得情報やクーポンの配信を行い「また行きたい」と思ってもらう取り組みを実践し、気軽に立ち寄りたいお客さんを集客しました。
居酒屋の「SAKE BAR サカナノトモ」では、オープンキッチンのカウンターを設置した立ち飲みスタイルの確立と様々な日本酒銘柄を楽しめる「日本酒の会」や職人を招いて行われる「マグロ解体ショー」などファン獲得を目的としたイベントを開催しています。
こうした居酒屋では見られない差別化で新規顧客とリピーター獲得に繋げています。
まとめ
飲食店における集客は、中長期的な視点を持たなくてはいけません。
即効性を追い求めると、無謀な企画や高コストの施策に手を出しがちですが、それでは短期的な効果しか掴めないでしょう。どれだけお客さんから注目を集め、愛されるお店づくりができるかを様々な施策を通じて作り上げることが大切です。
目先に利益を追わずに、的確な対策を取りながら長く愛される店舗経営を目指しましょう。
なお、株式会社デジマケでは飲食店における集客施策を行っています。SEOやMEO、SNSなどお客様に最適な施策を提案し、長期的な売上の最大化を目指します。
集客にお困りの飲食店オーナーさんは、ぜひお気軽にご相談ください。
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