SEOで成果を上げるために欠かせない施策が、記事コンテンツの作成です。コンテンツ作成には、適切なキーワード選定が欠かせません。
その重要性は分かっていても「どうやってキーワードを選べば良いのか?」「キーワード選定をしてみたけど正解か分からない」という方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、高難易度ジャンルでも上位表示を獲得しているSEOのキーワード選定の方法や手順を徹底解説していきます。
大手企業が運営しているメディア向けにも同じロジックで実際に記事を作成しているので、Web担当者はもちろんライターの方も参考になると思います。
デジマケは高い実績を持ったコンサルタントたちがお客様のHP・事業に合わせ、売上の最大化に貢献できる施策をご提案します。
SEO対策に重要なキーワード選定とは?
具体的なキーワード選定の方法を解説していく前に、そもそもSEO対策にはなぜキーワード選定が重要なのかを解説していきます。
キーワード選定についての基礎知識をおさえておきましょう。
SEO対策のキーワード選定はユーザーが抱える悩みのリサーチ
SEOを考慮したキーワード選定とは、いわばユーザーが抱える悩みのリサーチです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは何か調べたいことがあるタイミングで利用されます。
たとえば、「ブログ 始め方」というキーワードで検索したとしましょう。このとき、以下のような悩みがあると想定できます。
- ブログの始め方が分からない…何から手をつけたら良いんだろうか?
- ブログはどのような手順で作成できるのだろうか?
このようにユーザーはなにか特定の物事に対して疑問や悩みを抱えており、その答えを探すために検索をします。
この疑問や悩みに対して、適切に回答を用意できているサイト(ページ)が検索結果の上位に表示されるよう検索エンジンのアルゴリズムが構築されています。
つまり、SEOを考慮したキーワード選定は、需要のあるユーザーの疑問や悩みを検索されるであろうキーワードに落とし込む作業といえます。
SEOにおけるキーワードの種類
一般的にキーワードは需要によって「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3つに分類して考えます。
ユーザーの悩みや疑問の解像度によって1語だけの場合や2語、3語と組み合わせた場合で検索されます。
「ブログ」を例に考えると以下のようになります。
- ブログ(1語):ビッグキーワード
- ブログ 始め方(2語):ミドルキーワード
- ブログ 始め方 WordPress(3語):ロングテールキーワード
一般的に単語数が多くなればなるほど、検索ボリュームが少なくなり、ユーザーの悩みはより濃いものとなります。
たとえば、「ブログ」だけで検索する人はブログについて全く分からず、漠然と検索している状態。一方、「ブログ 始め方 WordPress」の場合は、WordPressを使ったブログの始め方が分からない、といったより具体的な悩みを持った状態を持っています。
要するに、単語が増えるにつれてユーザーの悩みが深くはっきりとしたものになり、より的確な解決策の提示が必要です。どのような疑問や悩みを持った人に対する記事を作成するかを考えながらキーワードを選定していきます。
SEOキーワード選定の3つのポイント
SEOのキーワード選定でおさえておきたい3つのポイントをみていきましょう。
- サイトの目的やテーマを明確化させる
- 1ページにつき1キーワードを意識する
- 解決策の提示もセットで考える
これらを考えることなく、その時の気分でキーワードを選定してしまうと、記事の管理が難しくなったり、後々修正が大変になるのでしっかり考えながらキーワード選定をおこなう必要があります。
サイトの目的やテーマを明確化させる
キーワード選定における重要なポイントとして、サイトの目的やテーマを明確化しておくことです。
キーワード選定の前に掲載するメディア(ブログ)のテーマや想定読者をあらかじめ設定し、認識しておくことが大切です。
- サイト全体としてどのようなテーマのなのか
- 想定読者やターゲットはどのような人なのか
サイトのテーマやターゲットがはっきりしていれば、狙うべきキーワードや構成案についてもイメージができ、正確なキーワード選定に役立てられます。
1ページにつき1キーワードを意識する
基本的には、1ページにつき1キーワードを意識しましょう。
ユーザーの疑問や悩みから逆算して考えると、複数のキーワードが思いつくかもしれません。
たとえば、「ブログをはじめたいけどやり方がわからない」という悩みから考えて、キーワードに落とし込むと下記のような候補が思いつくかと思います。
- ブログ 始め方
- ブログ やり方
- ブログ わからない
- ブログ 開設方法 …など
同じような内容を扱う場合でもこれらのキーワードの中でどれをメインキーワードとして選択するかによって、上位表示の難易度やサイトへの訪問者の数が変わってきます。
タイトルや見出しの文字数には限界があるため、基本的にはこれらの候補の中からどれかを選定して、そのキーワードで検索したときに自分のサイトが上位表示されるよう記事を作成していきます。
では、どのキーワードを選ぶべきなのでしょうか。
このキーワード選定が肝なのですが、サイトやドメインの状態、競合の強さによって変わるためなかなか難しく、SEO対策のプロであっても100%上位表示できるキーワードを常に選定できることはあり得ません。
まだ、運営しているサイトのポテンシャルがわからない場合は、キーワードの月間検索ボリュームを軸にして、どの程度であれば上位表示が可能なのかを実際に記事を作成・公開した結果をもとに試行錯誤をしていくのがおすすめです。
解決策の提示もセットで考える
キーワード選定とセットで解決策の提示も並行して考えておいた方が良いでしょう。
検索エンジンを利用するタイミングは疑問や悩みを解消するためなので、記事を読み終えた後のユーザーが解決策の分からない状態では、当然満足してもらえません。
この疑問や悩みを起点に解決方法を提示していくのが基本的な記事コンテンツの作成方針になりますが、競合のサイトにも掲載されてない独自性のある切り口で解説できればユーザーやGoogleから評価される可能性が高くなります。
キーワードを選定する際に、そのキーワードで実際に検索してみて、自分の方が詳しくわかりやすくページを作成できそうだと思ったのであればチャンスのあるキーワードかもしれません。
SEOのキーワード選定方法6ステップ
ここでは、実際にSEOのキーワード選定方法について6つのステップで解説していきます。
- サイトのターゲット・テーマを決定する
- テーマ関連のキーワードを抽出する
- キーワードをグルーピングする
- キーワードの検索ボリュームと競合性を調査する
- 検索結果を確認する
- SEOで狙うキーワードを決定する
慣れてくるとこれらの順序通りではなくてもキーワード選定は可能になります。
サイトのターゲット・テーマを決定する
まだサイトのテーマやどのような人に向けたコンテンツを発信するのかを決めてない場合は、先に設定しておきましょう。
このターゲットとなるユーザー層やテーマが決定できているとサイトで狙うべき軸キーワードが定まります。
たとえば、プログラミングスクールを運営している場合、軸キーワードには「プログラミング」や「プログラミング言語」「エンジニア」などになるでしょう。
このメインテーマが決まっていれば、選定していくキーワードは自然とこれらに関連性のあるキーワードになっていきます。
テーマ関連のキーワードを抽出する
次に、テーマ関連のキーワードを抽出していきます。
ここでは先ほど決定したテーマ・軸キーワードからキーワードを洗い出し、派生させていくイメージです。まずは、量を意識して選定していきましょう。
キーワードの洗い出しは実際に検索してみたり、SNSなどを用いるのがおすすめです。
- サジェストキーワード:検索窓へ入力時に自動表示されるキーワード候補
- 関連キーワード:検索結果の最下部に表示されるキーワード
- 口コミ:SNSやYahoo!知恵袋などの発言
抽出していく際は、メモやマインドマップを使用して自分で連想させていったりするのも良いでしょう。
また、ツールを使用した方法もおすすめです。
後述するGoogleキーワードプランナーやラッコキーワードといったツールなら、該当キーワードを入力して瞬時に洗い出せるため、積極的に活用しましょう。
キーワードをグルーピングする
洗い出したキーワードを悩みやニーズによってグルーピングしていきます。
たとえば、プログラミングの場合、以下のようなカテゴリーに分類してみます。
- プログラミングスクール(レビューや評判・口コミ)
- プログラミング言語
- プログラミング学習
- ノーコード
- 副業
上記のようなカテゴリーごとに、各キーワードを振り分けていきます。
サイト内全体として扱っているテーマからさらにもう一歩進んだところでカテゴリーとしてある程度グルーピングしておくと、記事が増えていっても情報が整理されており、ユーザーが使いやすいサイトになります。
キーワードの検索ボリュームと競合性を調査する
各キーワードごとの検索ボリュームや競合性を調査します。
キーワード難易度の指標となる月間検索ボリュームは、数千〜1万以上はビッグキーワード、数百未満でスモールキーワードと区分されることが多いです。
当然検索ボリュームが多ければ多いほど、上位表示された際の流入数も増えるため積極的に狙っていきたいですが、同時に競合性も高くなります。
とはいえ、自社や自分の専門性や強みが競合と比べて優位性を発揮できるのであればユーザーのニーズを満たせる可能性が高いため、競合が大手企業であってもぶつかっていく価値はあります。
このようにボリュームと競合性、自社の長所をうまく考慮しながら狙うキーワードを絞っていきましょう。
検索結果を確認する
キーワード選定をする際に検索結果は必ず確認しておきましょう。ここで確認する理由は、競合サイトの状況やユーザーの検索意図をチェックするためです。
上位表示している競合サイトは、ユーザーニーズを満たしている証拠です。もし、最初にイメージしていた記事内容から違ったポイントが見つかれば、自社のコンテンツにも盛り込んでいく方が良いかもしれません。
また、競合にはなくて自社サイトのみにある強みが見つかれば、大きく差別化もできます。
さらに、どのようなサイトが上位表示されているのかも確認しておきましょう。
たとえば「ahamo 申し込み」というワードで検索すると、ahamoの公式サイトが上位を占めます。この検索結果の状態になっているキーワードはどれほど対策しても公式サイトには敵わないため、キーワード選定として狙うべきではありません。
検索結果を見ながら、実際のユーザーニーズやコンテンツ内容を比較して自社で狙えるかどうかを判断していきましょう。
SEOで狙うキーワードを決定する
最後に、SEOで狙うキーワードを決定します。キーワードを決定するにあたって、ユーザーニーズや読んだ後の状態を意識しましょう。
なお、キーワードを決定してコンテンツを作成したら終了ではありません。
定期的な分析を実施し、本当に届けたいユーザーがアクセスしているか、ユーザーニーズと乖離がないかなどを確認し、投稿した後もコンテンツの品質向上に努めましょう。
SEOのキーワード選定で活用したいおすすめツール3選
キーワード選定をいろいろな媒体を使ってリサーチする方法も良いですが、ツールを使っておおよそのあたりをつける方法もおすすめです。ここでは、キーワード選定におすすめのツールを3つご紹介します。
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ahrefs
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー は、Googleが提供している無料ツールです。
主な機能としては「新しいキーワードを見つける」と「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の2種類です。
これらの機能によって、検索ボリュームや競合性、キーワード候補がリサーチできます。
しかし注意しなければいけないのは、Googleキーワードプランナーは本来、Google広告を掲載する場合に検索ボリュームや入札単価をリサーチするためのツールです。そのため、広告を運用していないユーザーは全ての機能が満足に利用できません。
具体的には、検索ボリュームが「100〜1,000」などと抽象化されたり、利用制限があったりします。よって、広告を運用しないケースの使い勝手としては若干劣ってしまうでしょう。
キーワードの月間検索ボリュームの選定方法や無料ツール については、下記の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
ラッコキーワード
ラッコキーワード は、検索キーワードのサジェストキーワードを瞬時に取得できるツールです。
元々は、関連キーワードツール(仮名・β版)という名称で提供されており、数多くのWeb担当者から重宝されていました。そんなツールが進化したものが本ツールです。
ラッコキーワードにはその他にも、以下の8機能が搭載されています(2023年3月時点)。
- 見出し抽出:上位20記事のタイトルや見出し、文字数の抽出
- Q&A取得:Yahoo!知恵袋などから入力したキーワードに関する疑問を取得
- 共起語取得:検索キーワードの上位20記事までに含まれる共起語を取得
- 連想語・周辺語取得:検索キーワードの関連単語を取得
- 類語・同義語取得:検索キーワードの類義語、対義語を取得
- ニュース/話題の記事取得:検索キーワードの関連ニュースや話題を表示
- Googleトレンド:検索キーワードにおける人気度合いの推移を確認
- 検索流入キーワード:競合サイトの上位表示キーワードを確認
ちなみにこの中では、キーワードのサジェストを洗い出す際によく利用しています。
全ての機能を利用するには課金が必要となりますが、比較的安価なので有料会員になるのも良いと思います。
そのほかにもキーワードのサジェストを調べる方法 を別記事でまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefs(エイチレフス)は、自社サイトと競合サイト両方を対象とした有料のSEO分析ツールです。
キーワードごとの検索ボリュームや関連キーワード、競合性の調査はもちろん、Googleアナリティクスのような分析機能にも長けています。
主に搭載されている機能はこちら。
- サイトエクスプローラー:対象サイトの被リンクや流入キーワードの調査
- コンテンツエクスプローラー:ソーシャルメディアで人気が高い記事の調査
- キーワードエクスプローラー:検索ボリュームや競合性、関連ワードの調査
- アラート機能:被リンクの増減をリアルタイムに把握
- ランキング調査:自社サイトや競合サイトの順位調査
- Ahrefs API:API対応
プランは4つに分類されており、99ドル(約13,330円)から利用可能です。
キーワード選定に限らず、網羅的なSEO施策をおこなっていくなら、Ahrefsを利用しない手はありません。
そのほかのSEO対策ツール については別記事でまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
おすすめツールをより多く知りたい方はこちらも参考にしてください。
【2023年最新版】SEOツールおすすめ22選! 無料&有料、選定方法も紹介|Pascal
SEOのキーワード選定方法を実施するうえでの注意点2つ
SEOのキーワード選定をするにあたっての注意点を2つみていきましょう。
- 選定したキーワードの管理は怠らずに
- キーワード順位は定期的に分析しないといけない
選定したキーワードの管理は怠らずに
まず、選定したキーワードの管理を怠ってはいけません。
サイトのSEO評価を向上させるためには、やはりある程度のコンテンツ量が必要です。そのため、対策すべきキーワードの数も膨大なものとなります。
数十、数百というキーワード数を扱うとなると、管理はそう容易ではありません。そこでおすすめの方法として挙げたいのは、ExcelやGoogleスプレッドシートで管理しておくことです。
- 対策キーワード名
- 検索ボリューム
- 該当コンテンツのタイトル
- 該当コンテンツのURL
- コンテンツの担当者
- コンテンツの公開日や更新日
最低限上記の項目をまとめておくと、管理が容易になるのでぜひお試しください。
キーワード順位は定期的に分析しないといけない
そしてキーワード順位は、記事コンテンツ作成後も定期的に分析しなければいけません。
作成したコンテンツがいきなり上位表示されると嬉しいですが、なかなかそう簡単にはいきません。定期的にキーワードに対する順位を計測し、上位表示されない原因を突き止め、リライトを通じて繰り返し改善を図る作業が欠かせません。
コンテンツは一度作成したらOKというわけではないのです。順位チェックツールを用いて、定期的に検索順位をチェックしましょう。
検索順位を調べる方法 については別の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
SEO対策キーワード選定に関するよくある質問
SEOのキーワード選定方法6ステップ
- サイトのターゲット・テーマを決定する
- テーマ関連のキーワードを抽出する
- キーワードをグルーピングする
- キーワードの検索ボリュームと競合性を調査する
- 検索結果を確認する
- SEOで狙うキーワードを決定する
SEOのキーワード選定で活用したいおすすめツール3選
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ahrefs
特に、Googleキーワードプランナーとラッコキーワードは無料利用できます。ただ競合サイトの調査などキーワード選定に限らず、一貫したSEO施策を行なっていくなら、Ahrefsも欠かせません。
SEO対策キーワードは大きく3種類あります。
- ビッグキーワード(1語)
- ミドルキーワード(2語)
- ロングテールキーワード(3語以上)
単語が増えるにつれてユーザーの悩みが深くはっきりとしたものになり、より的確な解決策の提示が必要です。
まとめ
SEOのコンテンツ施策において、キーワード選定は最重要と言っても過言ではありません。それは、キーワード選定がコンテンツの内容や成果を大きく左右するためです。
サイトの可能性をゼロにしないためにも、キーワード選定は入念におこないましょう。
株式会社デジマケでは、お客様のオウンドメディアにおけるキーワード選定も含めた新規コンテンツ作成など、提案から一貫したSEO施策をおこないます。
100社以上の法人を担当した実績豊富なSEOコンサルタントが、本当にSEOに取り組むべきなのか?という観点から最適な提案をしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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