検索エンジン上で、Webサイトやオンラインコンテンツを上位表示させるためには、SEO対策が必須です。しかし、SEOには専門知識や高額なツールを必要とするイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
一口にSEOといってもやるべきことは多くあります。そこで本記事では、初心者の方でも手軽に始められるよう無料ツールの紹介や、自分で実践できるSEO対策について詳しく解説します。
しっかりと対策できれば狙っているキーワードで自分のサイトが上位表示できる可能性が高まります。まずはトライしてみましょう。
デジマケは高い実績を持ったコンサルタントたちがお客様のHP・事業に合わせ、売上の最大化に貢献できる施策をご提案します。
自分でやる時に意識すべきSEO対策の流れ6ステップ
まずはじめにに意識すべきSEO対策の流れを6ステップに分けて紹介していきます。
- 検索行動の背景を理解する
- ターゲットユーザーのペルソナの設定
- 意図に沿ったキーワードの設定
- 競合を調査する
- キーワードに沿ってコンテンツを作成する
- 定期的な順位チェックとリライトをする
それぞれ見ていきましょう。
ステップ1.検索行動の背景を理解する
最初にまず検索行動の背景を知ることが重要だということを理解しましょう。ユーザーが検索を行う背景には検索した内容の答えを知りたいというニーズがあります。
例えば「SEO やり方」と検索した場合は、SEO対策のやり方を知りたいというニーズが存在します。つまり検索キーワードにはユーザーのニーズが隠れています。これを検索意図と呼びます。
キーワードごとに検索意図があり、それらを満たすコンテンツを作成することができれば、上位表示できる可能性が高まります。
現時点でGoogleはユーザーファーストなコンテンツを評価すると以下のように公表しています。
ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
作成するコンテンツはユーザーが求めている情報、つまりユーザーの疑問を解決する内容にする必要があります。SEO対策は、検索行動の背景をしっかりと理解しながらコンテンツを作成していくことが重要になります。
ステップ2.ターゲットユーザーのペルソナの設定
次にペルソナの設定です。どのようなターゲット層にアプローチをかけたいかを具体的に設定していきます。
自社商品やサービスは一般ユーザー向けなのか、それとも企業向けか、さらにどのような層なのか男女どちらかなど、具体的なターゲットを決めてからコンテンツの制作を進めていきます。
キーワードに沿った適切なペルソナを設定することは少し手間であるが故、省略しがちなステップですが、具体的なターゲットを想定することで、成果の出やすいコンテンツを制作できるのです。
ペルソナ設定の詳しいやり方は「ペルソナ設定とは?」の記事でも解説していますので、合わせてご確認ください。
ステップ3.意図に沿ったキーワードの設定
続いて意図に沿ったキーワードの設定です。先にキーワードを選定することもありますが、設定したペルソナユーザーが検索しそうなキーワードを抽出してまとめます。
その際にキーワードにはどのような検索意図があるかをしっかりと把握し、解決できる内容のキーワードを選んでいくと良いでしょう。
上位表示を目標とした場合、キーワードによって難易度が異なります。例えば、「コーヒー」というキーワードよりも「コーヒー ブラジル なぜ」の方が検索需要が少ない分、競合も少なく、上位表示しやすいのはイメージできるでしょう。
キーワードの設定方法については、「対策キーワード選定方法とは?」の記事でもまとめていますので、合わせてご確認ください。
ステップ4.競合を調査する
続いては競合の調査です。実際に検索エンジンでキーワードの検索を行い、検索結果上位のサイトやコンテンツを調べてみましょう。
上位表示されているサイトは、検索キーワードに対して現在Googleが評価している内容なので、キーワードに対する現時点での正解という見方もできます。
完全に真似をするとペナルティが課されるリスクがありますが、各サイトがどのような内容で構成されていて、どのような情報を提供しているかを調査し、参考にするのは上位表示しやすいコンテンツ制作の近道になります。
「こんな情報もあったら」「この情報は求めているものと違う」などの自分なりの気づきもメモしておくと良いでしょう。自分のコンテンツに活かすことができます。
ステップ5.キーワードに沿ってコンテンツを作成する
続いてはキーワードに沿って、実際にコンテンツを作成していきます。
キーワードから読み取れるユーザーのニーズや検索上位サイトの内容・構成を意識しながら、ユーザーの問題解決となるような内容のコンテンツを作成していきましょう。
この際に、自分のサイトでしか掲載されてない情報や、競合よりもより丁寧に情報をまとめることで、よりユーザーにとって価値の高い記事を制作することができます。
記事の書き方については「ブログ記事の書き方まとめ」の記事に詳しくまとめています。
ステップ6.定期的な順位チェックとリライトをする
最後に定期的な順位チェックとリライトを行いましょう。
作成したコンテンツが検索上位に上がるまでに時間がかかることは多く、検索結果は日々変わっていきます。また、定期的に順位チェックを行いましょう。
あわせてコンテンツのリライトも意識しておく必要があります。ニーズにしっかりと応えられているか、十分な情報を提供できているか、古い情報はないかなど一定の期間で見直すことが大切です。
ユーザーニーズと違った方向の内容の場合は、なかなか順位は上がりませんので、順位をチェックしつつ、時々リライトを加えていくと良いでしょう。
掲載している情報や取り扱っているテーマにもよりますが、リライトの頻度としては、月に1回~半年に1回程度実施すると良いでしょう。
理解しておくべきSEO対策の種類とポイント
続いて理解しておくべきSEO対策の種類とポイントについて解説していきます。
SEO対策といっても対策内容は多々ありますが、大きくは3つに分かれます。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
内部対策
内部対策はサイト内部の対象にした対策のことを指します。これはGoogleがサイト評価をする際にサイトの情報を収集する「クローラー」に対して、適切に情報を読み取れるようサイト内部の情報を最適化するものです。
クローラーはWEB上のあらゆる情報を収集し、インデックス(情報の登録・保存)します。そして独自のアルゴリズムに基づいてサイトを評価し順位が決まりますが、内部対策を行っていないとクローラーによる情報収集や登録がされず、検索結果に表示されないリスクがあります。
そのため、クローラーがサイトに訪れる施策やサイト内を巡回しやすい施策を行っていくのがポイントです。
外部対策
外部対策は主に外部サイトから被リンクを得るための施策です。
質の高いサイトから被リンクを受けることは、Googleからの評価にも良い影響があると考えられています。
そのため良質な被リンクを多く受けることでSEO評価が高まることが期待できますが、被リンクを多く受けるためのポイントは、やはり良質なコンテンツであることです。
他者に紹介したくなるような記事や参考・引用をしたくなるような記事は被リンクが増えていきますので、内容の充実性や網羅性を意識しながらコンテンツを作成していくと良いでしょう。
その他、被リンクを増やす方法については「被リンクを獲得する方法とは?」の記事にて紹介しています。
コンテンツSEO
コンテンツSEOはコンテンツを作成して、各コンテンツページからのアクセスを集めてサイト全体の強化やCVに繋がるきっかけにしていく施策です。
ユーザーニーズを満たすような良質なコンテンツを作成し続けることで、Googleからの評価も向上してSEO対策に貢献します。
内部対策と外部対策を行っていても、コンテンツが一切なければ検索上位表示は難しく、それほどコンテンツSEOの重要性は高いものとなります。
記事の品質を上げるために守るべきガイドライン
記事の品質を上げるためのガイドラインについての紹介です。
こちらはサイトを運営するうえで必ず知っておくべき、Googleが定めるマニュアルと考えれば良いでしょう。
Googleの評価基準「E-E-A-T」
最初は「E-E-A-T」です。
E-E-A-Tとは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った評価に関する概念です。
経験:記事作成者の実体験や経験
専門性:記事作成者の専門性
権威性:記事作成者、記事自体、サイトの権威性
信頼性:記事作成者、記事自体、サイトの信頼性
E-E-A-T自体がベースはユーザーファーストの考え方なので、良質なコンテンツ提供のためにE-A-Tを考慮したサイトが評価されます。
より詳しいE-A-Tの概念や対策方法については、以下記事をご参照ください。
品質評価ガイドライン「YMYL」
続いて「YMYL」です。
YMYLは「Your Money Your Life」の略で、ユーザーの金銭や生命に大きく影響を与えるトピックのことを指します。
YMYLにあたるトピックは特にGoogleからの評価基準が厳しく、正確かつより専門的な情報が求められます。
YMYLトピックの一例としては以下のようなものが挙げられます。
- 金融取引に関するページ
- 健康や医療に関するページ
- 法的情報に関するページ
- 重要なニュースに関するページ
- 精神・社会・肉体的な幸福に関してのページ
こうしたYMYLトピックでは情報の信頼性が必須となります。信頼性の低い情報は評価されず、検索順位も上がらない結果となりますので、こうしたトピックを扱う場合は十分に注意が必要です。
より詳しいYMYLの概念や対策方法については、以下記事をご参照ください。
SEOに逆効果!注意すべきNGポイント
続いてはSEO効果を下げるNGポイントについての紹介です。
他社記事を丸パクリする
1つ目は他サイトで掲載されている記事の丸パクリです。言い変えれば他記事のコピペです。
上位表示されている記事を完全コピーしてリリースすると、Googleにコピーコンテンツと判断された場合にサイト評価が下がってしまいます。また、検索結果からも除外される可能性があります。
Googleはユーザーファーストを掲げているので、ユーザーにとって不要であるコピーコンテンツは評価に悪影響を及ぼしますので、作らないようにしましょう。
場合によってはコピー元のサイトから訴えられる場合もあるので、絶対にやってはいけません。
低品質記事を量産する
2つ目は低品質記事の量産です。
オリジナルコンテンツであったとしても、ユーザーのためにならないような記事やそもそも情報がほとんどないような記事は低品質記事となり、SEO的にも悪影響を及ぼします。
コンテンツを増やしたいために低品質の記事をいくら大量に作成しても評価は上がりませんので、質の良い記事作りをしっかりと意識しましょう。
被リンクの大量購入
3つ目は被リンクの大量購入です。
被リンクの重要性からリンクを購入して貼る施策が昔からありますが、むやみに大量購入することは避けた方が無難です。
被リンク自体はSEO上で重要ですが、低品質な被リンクや自社サイトと関連性が少ない被リンクは評価につながらないだけでなく、評価を落とす結果にもなりかねません。
ですので正しい被リンク獲得方法で、被リンクを得ていくのが良いでしょう。
自分でやるSEO対策に必要な便利ツール6選
続いては自分でSEO対策を進めていくうえで必要なツールを6つ紹介していきます。
1.Google Analytics(分析)
1つ目はGoogle Analyticsです。
Google Analyticsとは、サイトのアクセス数やユーザー属性などを解析できる無料ツールです。
Google Analyticsを使うことで、どのようなユーザーが来ているか、どのような記事を閲覧しているか、どれほどのアクセスがあるのかなどを確認することができます。
コンテンツ作成後のユーザーやアクセス分析には必須のツールなので、必ず利用しましょう。
Google Analyticsでの分析方法については以下記事で紹介しています。
2.Search Console(分析)
2つ目はSearch Consoleです。
Search Consoleとは、検索結果上におけるページ毎の表示回数やクリック率などを分析する無料ツールです。
Search Consoleを使うことで、狙い通りのキーワードで集客できているのか、他にどのようなキーワードで集客できているのか、クリック率はどうかなどをページ単位で分析できます。
Google Analyticsとあわせてこちらも導入必須のツールなので、必ず利用しましょう。
3.Ahrefs(競合調査)
3つ目はAhrefs(エイチレフス)です。
こちらは有料ですが、自社はもちろん競合の被リンク状況や流入数の分析が行える便利ツールです。
コンテンツ作成前の競合調査はもちろん、コンテンツ作成後に検索上位の競合との違いを調べてコンテンツ改善に役立てたりすることもできます。
一番安いプランで12,500円/月(2024年1月時点)で利用できますので、余裕がある場合は導入しましょう。
4.ラッコキーワード(キーワード精査)
4つ目はラッコキーワードです。
こちらはサジェストキーワード(「キーワード+○○」のようなキーワード候補)を確認できるツールとなっています。
コンテンツ作成前のキーワード精査時に、調査キーワードの他にどのような関連するキーワードがあるのかを調べることができるので、キーワードに関連するニーズを網羅的に知ることができます。
有料プランと無料プランがありますが、無料プランでも十分に活用できますので、まずは無料プランから使い始めてみましょう。
5.キーワードプランナー(KWボリューム調査)
5つ目はキーワードプランナーです。
キーワードプランナーでは主に検索キーワードの関連キーワードを調べたり、各キーワードの検索ボリュームを調べることができます。
主にキーワードの検索ボリュームを確認するために利用することが多いでしょう。各キーワード毎にボリュームの確認ができるので、検索ボリューム次第で対策するキーワードに優先順位を付けることができます。
キーワードの検索ボリュームが調べられるツールは様々なツールがありますが、キーワードプランナーはGoogleのツールなので、精度も高いのでおすすめです。
6.GRC(順位チェックツール)
6つ目はGRCです。
GRCは検索順位をチェックするための有料ツールです。サイトを登録しておけばボタン一つで検索順位を抽出・確認することができます。
定期的な順位確認は意外と時間がかかるので、それを効率化できる点は非常に便利です。
また自社以外に上位100サイトの順位履歴を残すこともできるため、大幅な順位変動が起きた時に自社コンテンツの問題か、アルゴリズムの変化によるものかといった原因解明がしやすくなる点もGRCを利用するメリットです。
詳しい使い方や活用方法は以下記事にまとめています。
SEOを理解するのにおすすめの書籍
最後にSEOの知識を身に付けるのに役立つ、初心者向けの良書を紹介します。
1.「10年つかえるSEOの基本」
SEOに関しての入門書のような書籍であり、トレンドで変わらないSEOの本質を学ぶことができます。会話形式で理解もしやすくSEOをこれから学ぶ方も手に取りやすい書籍です。
また、著者も業界の有名人なので情報の信用性が高い点もポイントです。
2.「沈黙のWebライティング—Webマーケッターボーンの激闘—」
WEBマーケティング関連では鉄板の書籍「沈黙の∼」シリーズのライティング版です。
この書籍では主に文章の作り方やライティング思考を学ぶことができます。
内容もストーリー調で仕上がっているので、理解しやすく初心者には特におすすめの書籍となっています。
3.「SEO対策・超入門2022」
「SEOを1日で習得する」をコンセプトにまとめられた、SEOの教科書のような書籍が本書です。
基礎から応用編まで分かれており、初心者はもちろん中級者以上にも役立つ書籍です。
過去のSEOにまつわる出来事から最近のトレンドまで分かるので、SEOについての理解がより深まる一冊です。
まとめ
本記事では、自分で実施するSEO対策のやり方について解説しました。
SEOは複雑ですが、外注せず自分で取り組んでも成果を出すことは可能なので、まずは自分でできることから取り組んでみましょう。
本内容が「難しそう」という場合や、取り組んでみて「行き詰った」場合には、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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