検索エンジンの歴史を3分で解説!

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デジマケの教科書編集部

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検索エンジンの歴史を3分で解説!
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GoogleのSEO対策をするうえで理解しておかなければならないのが検索エンジンの歴史です。

歴史を理解することが現在のSEO対策の本質を理解することにもつながりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事では歴史の中でも押さえておきたいポイントを抜粋して解説します。

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検索エンジンが進化しつづける理由

検索エンジンが進化しつづける理由

検索エンジンが今までなぜ変わり、現在もGoogleがアップデートを続ける進化し続けるのかを考えるためにはGoogleが何を目指してるかを知る必要があります。

Googleの使命

Googleは公式で発表しているように、ユーザーが調べる様々なキーワードの検索意図にこたえるために日々アップデートを続けています。昨今のアップデートでも、目的はユーザーへの利益を考えているものである事がほとんどです。ユーザーへの高い価値提供を実現するために、Googleは日々アップデートを続けています。

Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

世界初の検索エンジンの誕生

世界初の検索エンジンの誕生

Archie(アーキー・アーチー) 1990年

1990年に世界初の検索エンジンと呼ばれる「Archie」が誕生しました。

クラウド型サービスではなくサーバーに実装されるクライアントサーバー型システムで、ファイル名での検索しか行えないシステムでした。

ディレクトリ型検索エンジンの誕生 1994年

ディレクトリ型検索エンジンの誕生

ここからは皆さんが使ったことがあるディレクトリ型の検索エンジンが誕生します。
ディレクトリ型とは運営会社が人の手で様々なサイトを閲覧・厳選し、サイトを登録・分類することで構築した検索システムです。
ちなみに、1996年に開始した、Yahoo!Japanもこのディレクトリ型からスタートしております。

ディレクトリ型検索エンジンの特徴

ユーザーが自分自身で求める情報が、どのカテゴリに属しているのかを絞っていき、一覧の中から該当するwebサイトを選択する仕組みでした。
いわゆる、パソコンのフォルダで「趣味」や「仕事」などのカテゴリ分けをしているようなイメージです。

カテゴリ分けされていることで、特定の分野や地域などに限定したサイトを探しやすいことがメリットではあったのですが、WEBサイトの数が爆発的に増加したことで人力で登録や分類を行っていくディレクトリ型の運営は限界を迎え、質の高い検索結果を提供できなかったことで、サービス終了となりました。

ロボット型検索エンジンの誕生

ロボット型検索エンジンの誕生

現在のGoogleの検索エンジンと同じ、ロボット型の検索エンジンも誕生します。
「スパイダー」や「クローラー」と言われるロボットがサイトを巡回して情報を読み取り、登録することで膨大な数のサイトを検索対象とするシステムが出来ました。

検索エンジン”BackRub”の誕生 1996年

スタンフォード大学のLarry Page氏とSergey Brin氏がPageRankという新しいアルゴリズムを使った検索エンジン「BackRub」の開発を行いました。後に「Google」に改名される前の検索エンジンとなります。

検索エンジン”Google”の誕生 1997年

BackrubをGoogleに名称変更し、今のGoogleが誕生しました。

カリフォルニア州でGoogleとして法人登記 1998年

アンディ ベクトルシャイム氏が 10 万ドルをラリーとサーゲイに出資し、Google Inc. が正式に誕生しました。出資当時は、数カ月前にgoogle.comのドメインが登録されたばかりの状態でした。

日本の検索エンジンの歴史

日本の検索エンジンの歴史

現在、日本ではヤフージャパンがGoogleの検索エンジンを利用していることもあり、9割以上がGoogleの検索エンジンを使用しております。

Yahoo!Japanによって「goo」が採用 1998年

1998年にYahoo!Japanは、NTTレゾナント株式会社と提携して、プログラムが自動的にWebページを収集できるロボット型検索エンジン「goo」を採用しました。

Googleが日本へ上陸 2000年

2000年にGoogleは日本法人を立ち上げ、日本語版のGoogleが登場しました。

Yahoo!JapanがGoogleを採用して検索エンジン運営 2001年

1年後の2001年になると、Yahoo!Japanが検索エンジンにGoogleを採用して、運営を開始しました。

Yahoo!JapanはGoogleとの提携を解消し、独自検索エンジンの開発 2004年

2004年にYahoo!JapanはGoogleとの提携を解消して、独自に開発した検索エンジンである「YST」を採用しました。

Yahoo!JapanがGoogle検索エンジンを採用 2010年

2010年には、ヤフーがGoogleと提携したことでYahoo!Japanの検索エンジンにGoogleを採用し、現在でもYahoo!JapanではGoogle検索エンジンを使用しています。

現在の検索エンジンのシェア(日本)

現在の検索エンジンのシェア(日本)

モバイルの検索エンジンのシェア

現在の検索エンジンのシェア
引用元:Mobile Search Engine Market Share in Japan – April 2021

2021年4月時点の検索エンジンのシェア(モバイル)を見るとGoogleとYahoo! JAPANの合計が99.59%と9割以上がGoogleの検索エンジンを利用していることがわかります。

PCの検索エンジンのシェア

PCの検索エンジンのシェア
引用元:Desktop Search Engine Market Share in Japan – April 2021

スマホと異なり、PCではGoogleとYahoo! JAPANの合計が91.94%とモバイルと比較するとGoogleの検索エンジンのシェアは低くなっております。

PCだとbingの検索エンジンシェアが多い理由

Windows10に基本ソフトとして入っている「Microsoft Edge」では【bing】がデフォルトの検索エンジンとして設定されており、そのまま利用されてる事が多いことが大きな理由と考えられます。

bing(Microsoft)

bing(Microsoft)

bingとは

アメリカのMicrosoft社が自社開発した検索エンジンで、アメリカでは2009年6月、日本では2010年7月に正式リリースされた検索エンジンです。

元々は2005年6月から【MSNサーチ】という名前で提供していた検索サービスがルーツで【Liveサーチ】、【Microsoft Liveサーチ】と検索エンジンの質の向上と共に名前を変え、2009年にリリースされたのが現在の【bing】となっています。

参照:Bing日本版開発チームが語るBingのコンセプト

検索アルゴリズムの変遷

検索アルゴリズムは、これまでに大きな変化が何度もありました。ここでは、検索アルゴリズムの変遷について解説していきます。

1990年後半の検索アルゴリズムとは?

1990年後半の検索アルゴリズムは、検索エンジンが登場して間もないために現在とは全く違った手法が中心となってSEO対策が行われていました。

当時は、検索結果の順位を上げるために隠しテキストと呼ばれる記事の内容とは関係のない検索キーワードを多く盛り込み、そのページを大量に作るなどの施策が行われていました。

2000年以降に大きな変化があった

2000年以降になると、Googleが参入し検索結果の評価基準にそのページのキーワード出現率と外部からのリンクをどのくらい受けているかという基準を設けました。

そのため大量にリンクを貼っただけのサイトを作ることが横行し、ユーザーの意図とは異なる記事が表示されることが頻繁にありました。

以下で、そのときに行われた有名なスパム行為を紹介します。

コメントスパム

ブログのコメント欄などに自社サイトのリンクを大量に載せる行為です。これを行うことで外部リンクとしての評価を満たせるため、当時は頻繁に行われていましたが、アップデートにより現在では対策されています。

リンクスパム

自分のサイトとは関係のないサイトとの相互リンクでもSEO対策の効果が得られていたため、多くのサイト運営者が行っていました。

ワードサラダ

当時は外部リンクを獲得するためのサイトを人が作成するのではなく、自動で生成されたテキストで作っていることもありました。この自動でテキストを生成するプログラムをワードサラダと呼び、そのワードサラダで作成したサイトを数多く所有するSEO対策業者もいました。

リンクの購入

ブログの運営者などに、1記事数百円などでリンクの設置を依頼して外部リンクを得る手法もありました。お金をかければ、短期間に多くの被リンクを得ることができるので多くの会社が利用していました。

2010年以降に大規模アップデートが行われた

上記のような違反行為により、ユーザーが検索するときのニーズとは違う質の低いサイトが多く表示されていました。そこでGoogleはユーザーに質の高いコンテンツを表示できるように、質の低いサイトが表示できなくなるよう検索アルゴリズムをアップデートしてきました。

下記で、そのアップデートについて解説していきます。

パンダアップデート

パンダアップデートは2011年に行なわれました。パンダアップデートは、質の低いコンテンツの検索順位を下げ、質の高いコンテンツを上位に表示させるためにGoogleが行ったアップデートです。

パンダアップデートについて詳しく見たい方はこちらからご確認ください。

合わせて読みたい
パンダアップデートとは?悪影響を受けるコンテンツの特徴と対策を解説
パンダアップデートとは?悪影響を受けるコンテンツの特徴と対策を解説

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートは2012年に行われました。ペンギンアップデートは、不正にリンクを得て検索順位を上げようとしているサイトを上位に表示することができないように行ったアップデートです。これにより、質の悪いリンクを多く得ているサイトの順位が下落しました。

ペンギンアップデートについて詳しく見たい方はこちらからご確認ください。

合わせて読みたい
ペンギンアップデートとは何か、内容から具体的な対策方法も解説
ペンギンアップデートとは何か、内容から具体的な対策方法も解説

ハミングバード

ハミングバードとは2013年に行われたアップデートで、ユーザーが会話のような検索をしたときにでも正しく検索エンジンが処理できるように行われたアップデートです。ユーザーの検索するキーワードや文脈を理解して関連性の高いサイトを表示できるように処理能力を向上させました。   

検索エンジンの歴史に関するよくある質問

Q
世界初の検索エンジンは何ですか?

Archieと呼ばれる1990年に誕生した個別サーバー毎に搭載される検索エンジンです。

Q
現在のGoogleと同様のロボット型検索エンジンはいつ頃から使われ始めましたか?

日本では1998年にYahoo!JAPANが「goo」を採用したのが、ロボット型検索エンジンの始まりとなります。

アメリカでは 1996年に米Yahoo!が「Alta Vista」というロボット型検索エンジンを採用したのが初となります。

Q
なぜ、検索エンジンのアルゴリズムは変化するのでしょうか?

ユーザーが求める情報を提供するために、検索意図に最適な情報が表示されるようにアップデートを実施しています。

Q
日本におけるモバイル検索・PC検索それぞれのシェア率は何が一番高いですか?

では、モバイル検索・PC検索ともにGoogleが最もシェア率が高いです。

  • モバイル検索:74.21%
  • PC検索:75.69%

2021年4月時点の数値ですが、Googleが7割以上のシェア率を占めています。

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