オウンドメディアマーケティングとは?メリット・デメリット、成功事例について解説
2026.02.06
SaaSビジネスにおいて、収益性を測る重要な指標として注目されているのがMRRです。MRRは、毎月繰り返し発生する定期収益の合計額を表し、事業の成長や健全性を評価する上で欠かせません。
本記事では、MRRの基礎知識から数値の改善方法までわかりやすく解説します。
「なぜMRRがSaaSビジネスにおいて重要なのか」「どのような指標なのか」を理解すし、ビジネスの方向性や成果を評価する際の判断基準を確立しましょう。
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MRRとは「Monthly Recurring Revenue」の略称で、クラウドサービスやサブスクリプション型のビジネスで使用されている言葉です。このMRRは、月々繰り返して得られる収益のことを言います。月次経常収益ともいわれており、現代のクラウドサービスやサブスクリプション型のビジネスの流行によって、この言葉も広まってきました。
初期費用のような費用は含めずに、毎月入ってくる継続的な収益を合わせて経営における指標のような役割を担っています。
前述の通り、MRRは主にクラウドサービス型のビジネスやサブスクリプション型のビジネスで活用されます。その場で売り切って終わりのサービスでなく、月額で料金が発生し続けたり、顧客が利用した期間に応じて利益が発生するビジネスにおいて経営上の指標となっています。
MRRで示される数字は、会計上の収益として公式には認められません。MRRは初期費用や追加でかかる費用を含まずに、毎月入ってくることが決まっている収益のみで計算されたものです。経営方針などの決定などに利用されることを目的としているため、公的に認められる指標にはなりません。


MRRについて解説してきましたが、MRRとよく間違えられて考えられるのがARRです。ARRは「Annual Recurring Revenue」の略称で、年次経常収益ともいい、1年間の収益について表されます。なので、MRRの数値を12倍にするとARRになります。
SaaSビジネスにおいて、BtoC型だと1ヶ月単位での契約が多くMRRを使うことが多いですが、BtoB型になると年間契約であることが多いためにARRを活用している場合もあります。月次によって大きく収益が上下するようなビジネスモデルである場合には、ARRを使うことは少ないです。
MRRと混同されやすい指標として、NRR(Net Revenue Retention)があります。NRRは既存顧客から得られた収益の維持率を示す指標です。
MRRが月次経常収益の総額を示すのに対し、NRRは既存顧客の収益がどれだけ維持されているかを測ります。
NRR = (前月MRR + Expansion MRR – Downgrade MRR – Churn MRR)÷ 前月MRR × 100
NRRが100%以上であれば、既存顧客だけで事業が成長していることを意味します。逆に100%未満の場合、既存顧客からの収益が減少しており、新規顧客獲得だけでは成長が困難な状態です。
MRRはビジネス全体の収益規模を測る指標、NRRは既存顧客の健全性を測る指標という違いを理解しておくと、両方の指標を使い分けて経営判断ができます。

ここまでMRRについて解説してきましたが、MRRは主に4つの種類に分けられるのでその4つの種類について解説していきます。

New MRRは、MRRの中でも新規顧客から得られる収益について表されるMRRです。ビジネスをスタートさせたばかりのときに重視するべき指標であるとも言われています。
また、New MRRは、CAC(顧客獲得コスト)と呼ばれる、顧客を獲得する際にかかったマーケティングや営業のコストと比較して、New MRRがCACよりも低い状態は利益よりもコストの方がかかっていると言え、マーケティング予算を調整する必要があります。

Downgrade MRRは、前月から商品や提供するサービスの質を下げた場合に、既存顧客から計算されたMRRのうちの損失に当たる部分のMRRを指します。主に商品やサービスの質を下げると取引額も下がることが一般的です。

Expansion MRRは、前月から商品やサービスの質を上げた場合に、既存顧客から計算されたMRRのうち増加した収益に当たる部分のMRRを指します。主に商品やサービスの質を上げることで取引額も増加することが一般的です。

Churn MRRとは、解約MRRともいわれており、その月に解約した顧客から得ていた部分のMRRを指し、MRRの中でもDowngrade MRRと同じ損失分にあたります。しかし、Downgrade MRRとChurn MRRは双方とも少なければ少ないほど良いですが、DowngradeMRRは顧客が課金する額の内、減少した額のことを指し、Churn MRRは解約された顧客から得ていた収益のことを指している違いがあります。
SaaSを活用したビジネスなどのクラウドサービス型のビジネスやサブスクリプション型のビジネスでは、この解約率やChurn MRRを重視しなければいけません。

SaaSビジネスにおいてどうしてMRRの数値が必要になるのか。理解できていないという方も多いと思いますので、ここではどうしてMRRの数値が重要視されているのか解説していきます

まず一つ目の理由となるのが、企業の成長度合いを把握するために必要な指標になっているからです。
「他のビジネスではMRRは必要ないの?」という疑問もあるかもしれませんが、SaaSビジネスは主に、クラウドサービスを提供するビジネスのことで、MRRなどの指標を使うことで全体の収益やかかったコストも把握できるようになります。そのため、ビジネスの成長度合いを図るためにMRRの数値を利用する必要があります。
また、企業の成長度合いを測定するための「Quick Ratio」と合わせて「SaaS Quick Ratio」を分析して、その企業の成長度合いを判断します。
「SaaS Quick Ratio」の計算式は以下のようになります。
SaaS Quick Ratio(%)=増加分(New MRR+Expansion MRR)÷減少分(Downgrade MRR+Churn MRR)
MRRの増加した部分に当たるNew MRRとExpansion MRRから減少した部分に当たるDowngrade MRRとChurn MRRを割ることで、その企業の損失と収益の増加のバランスを見ることができます。そのため、「SaaS Quick Ratio」の数値が高い程、収益の増加分が損失よりも多いことになり、その企業の成長度合いが高いということになります。
投資家が投資をする際には、何かしらの経営状況を判断する指標などが必要になります。その指標の一つがMRRになるのです。
投資家は基本的に、損失分に当たるDowngrade MRRとChurn MRRよりも増加分に当たるNew MRRとExpansion MRRが多い企業に投資することを好みます。その方が成長している判断できるからです。
しかし、投資家はこのMRRの数値のみを見ているだけでなくその企業の全体的な状況を鑑みて投資を行っています。また、投資家へ好印象を持たせるためにこの数値を良くするのではなく、ビジネスを長続きさせるために経営者はMRRを注視する必要があることを理解しておく必要があります。
前述のSaaS Quick Ratioには、具体的な判定基準があります。この数値が4以上であれば好調な成長を示しており、1未満であれば危険な状態です。1未満の場合、新規獲得よりも解約が多い状態を意味するため、早急にチャーン対策が必要になります。
月次でSaaS Quick Ratioをトラッキングすることで、MRRの増減が健全なペースで進んでいるかを確認できます。投資家もこの指標を重視するため、資金調達時には必ず確認される数値です。
なお、MRRと関連する重要指標として、マーケティングにおけるLTV(顧客生涯価値)とはも合わせて理解しておくと、SaaSビジネスの収益構造を体系的に把握できます。

MRRの計算方法は主に2つあるので、ここではその2つの計算方法について紹介していきます。
基本的なMRRの計算方法は、「月額の利用料×ユーザーの数」で計算されます。そのため、月額の利用料が3,000円でユーザーが1,000人の場合には「3,000円×1,000人=3,000,000円」となります。
月次でMRRがどれだけ増減したかを把握するには、Net New MRR(純増MRR)という指標を使います。Net New MRRは、New MRR + Expansion MRR – Downgrade MRR – Churn MRRで計算され、この数値が月次でプラスなら成長、マイナスなら縮小を意味します。経営陣や投資家は、このNet New MRRの推移を見て事業の成長ペースを判断しています。
SaaSビジネスにおいて、契約期間が1ヶ月単位でなく年間契約であることもあります。そのため契約期間がいくつかある場合には、前述したARRを12で割って計算されます。
MRRを正確に計算するには、以下の6つの間違いに注意する必要があります。
1つ目は、トライアルユーザーを含めてしまうケースです。無料トライアル中のユーザーは見込み顧客であり、実際の収益ではありません。トライアルユーザーを含めると、MRRを過大評価してしまいます。
2つ目は、変動費用を含めてしまうケースです。コンサルティング費用やセットアップ費用など、一時的な費用はMRRに含めません。MRRは「毎月繰り返し得られる収益」のみを対象とします。
3つ目は、割引を差し引き忘れるケースです。プロモーションやキャンペーンで割引を適用している場合、割引後の実際の課金額で計算する必要があります。割引前の金額で計算すると、実態より高いMRRになります。
4つ目は、ビリングサイクルの標準化を忘れるケースです。年次契約や四半期契約を月額に換算せず、そのまま計上してしまうミスです。年次契約は12で割る、四半期契約は3で割るという標準化を忘れないようにします。
5つ目は、アップグレード・ダウングレードの記録漏れです。既存顧客のプラン変更を追跡できていないと、Expansion MRRやDowngrade MRRが正確に把握できません。顧客ごとのプラン変更履歴を記録する仕組みが必要です。
6つ目は、MRRと総収益を混同するケースです。MRRはサブスクリプション収益のみを対象とする指標です。非経常収益(スポットのコンサル、広告収入等)を含めると、予測精度が落ちてしまいます。
これらの間違いを避けることで、正確なMRRを把握し、健全な経営判断ができます。
MRRの計算対象を明確にするため、含めるものと含めないものを整理します。
計算に含めるものは、月額サブスクリプション料金、年次契約を月割りした金額、割引適用後の実際の課金額の3つです。
一方、計算に含めないものは、無料トライアル期間の収益、初期費用やセットアップ費用、一時的なコンサルティング費用、変動する従量課金部分、支払い遅延中の未回収金額です。
この区別を明確にすることで、MRRの精度が高まり、収益予測の信頼性が向上します。

自社の事業について、MRRの数値を出したところ、あまり数字が良くなかったと分かる場合も多いのではないでしょうか。また、それぞれのビジネスモデルによっても、基準は変わると思いますが、Downgrade MRRやChurn MRRの指標の部分が大きくなりすぎていたら危険であると認識しておいてください。
さらに、そのような時に基本的な改善方法も理解しておかなければなりません。そのため、ここでは、4つのMRRの数値を改善する方法について解説していきます。
New MRRは新規顧客から得られるMRRを表しています。そのためこの数値を改善するには新たに新規顧客を増やすことが効果的です。見込み客を増やすため、商品やサービスの強みの伝え方を改めて見直したり、広告やLPのコンバージョン率を上げるなどのマーケティング戦略を取ることが重要になります。
新規顧客獲得の効率を高めるには、CVR(コンバージョン率)の計算方法と改善施策や、マーケティングファネルとはを活用し、顧客獲得プロセスを可視化することが有効です。
Downgrade MRRを改善させる方法は、商品やサービスの質を向上させるのが一番効果的です。また、提供するサービスをあまり使いこなすことのできていない顧客のために、サポートしていけるような環境を作ることが重要です。
Expansion MRRを改善させたり、さらに増やしていく方法は、顧客一人に対する単価を上げる戦略を取ることが大切になります。自社の商品やサービスにオプションを導入したり、関連するサービスを新たに提供するなどの戦略を取りましょう。
既存顧客からの拡張収益(Expansion MRR)は、新規顧客獲得の約1/4のコストで回収可能という調査結果があります。新規顧客獲得コストの回収に1年以上かかるのに対し、Expansion MRRは約1四半期で回収できるため、費用対効果が最も高い成長戦略といえます。
既存顧客のペルソナ設定の方法とはを参考に、顧客の深堀り分析を行うと、アップセルやクロスセルの機会を発見しやすくなります。
Churn MRRを改善するには、顧客が解約してしまう原因を突き止めて、その原因を一つずつ解決していくしかありません。具体的には、解約者向けにアンケートなどを実施して解約の要因を調べ、サービスの改善に努めましょう。
他のビジネス同様ですが、SaaSビジネスは売り切り型のビジネスではないので、自社の提供する商品やサービスの課題を早急に解決し、解約率を下げることがとても重要になります。
MRRにおいて顧客の解約した部分に当たるのが、Churn MRRと解説しました。しかし、これはあくまでも収益上で考えた場合で、全ユーザーの中からユーザーの割合を示した指標ではありません。そのため、この数値はチャーンレートと呼ばれ分けて考えられています。
チャーンレートとChurn MRRが分けて考えられている理由は、SaaSビジネスで提供しているサービスが一つでないことがほとんどだからです。SaaSビジネスで提供しているサービスは1つの種類でなく、異なる価格で異なるサービスを提供していることが多いです。
そのため、チャーンレートと呼ばれるユーザー全体の解約率が高くても、その原因のほとんどが低価格で提供しているサービスのユーザーからの解約で、Churn MRRを確認するとそんなに高くないということもあります。どちらか片方を重視するのではなく、双方を見てビジネス全体の状況を把握することが重要になります。
チャーンレート(解約率)を下げるための基本的な方法は、カスタマーサポートに人員を補充し、「利用方法のサポート・バグなどの情報・追加してほしい機能」などを確認して解約を防ぐことです。バグや追加機能については、早い段階で改善することで顧客満足度の向上に繋がります。
MRR(Monthly Recurring Revenue)とは、クラウドサービスやサブスクリプション型のビジネスで使用される言葉で、月々繰り返し得られる収益を指します。
月次経常収益ともいわれ、現代のクラウドサービスやサブスクリプション型のビジネスが流行し、広まってきました。
は、大きく4種類に分けられます。
それぞれの詳しい内容に関しては4つの種類に分けられるMRRをご覧ください。
MRRの基本的な計算方法は「月額の利用料×ユーザーの数」で求められます。例えば、月額の利用料が3,000円でユーザーが1,000人の場合は「3,000円×1,000人=3,000,000円」となります。
NRR(Net Revenue Retention)は既存顧客から得られた収益の維持率を示す指標で、MRRは月次経常収益の総額を示す指標です。NRRは既存顧客の健全性を測り、MRRはビジネス全体の収益規模を測ります。NRRが100%以上であれば、既存顧客だけで事業が成長していることを意味します。
SaaS Quick Ratioは、(New MRR + Expansion MRR)÷(Downgrade MRR + Churn MRR)で計算します。4以上であれば好調な成長、1未満であれば危険な状態を示します。月次でこの数値をトラッキングし、1を下回ったら即座にチャーン対策を実施する必要があります。
よくある間違いは、トライアルユーザーを含めてしまう、一時的なセットアップ費用を含めてしまう、割引を差し引き忘れる、という3点です。MRRは「毎月繰り返し得られる収益」のみを対象とする点に注意が必要です。年次契約は12で割る、四半期契約は3で割るという標準化も忘れずに行います。
SaaSビジネスにおいて、MRRの数値は重要な指標となります。MRRを計算してビジネス全体の状況を見て適切なマーケティング戦略や経営方針を決定していきましょう。
さらに、MRRは投資家が投資するかの判断材料としても使用されることが多いです。それは、そのビジネスが長続きするのか、これから儲かるのかを判断するためであると考えられます。そのため、単純にMRRの数字を改善するのではなく、ビジネス全体を見て経営状況を良好な状態に保つ必要があります。
また、この記事で説明したように、Churn MRRとチャーンレートを分けて考え、チャーンレートを下げる戦略も取ることも必要になります。
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