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ODSCとは?事業成功のカギとなる考え方や事例を解説

ODSCとは?事業成功のカギとなる考え方や事例を解説

ODSCとは?事業成功のカギとなる考え方や事例を解説

事業を成功させるためには、いろいろな施策や考え方がありますが、その中でも重要なカギとなるのは「ODSC」です。事業の初期段階で「ODSC」を明確にしておくことで事業がより成功しやすくなります。

この記事では、その「ODSC」の考え方やサンプルを用いて分かりやすく解説していきます。

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ODSCとは?

01_ODSCとは?
01_ODSC

「ODSC」とは上記での説明の通り、事業の初期段階の際に定義が必要な考え方です。目的を明確に設定する事で、そのための手段も明確になり、また定量的な成功基準も決まります。事業の方向性やそのやり方、ゴールを明確に決めると言っても良いでしょう。

ここでは、「ODSC」のObjectives(目的)、Deliverables(成果物) 、Success Criteria(成功基準)をそれぞれ、細かく解説していきます。

Objectives(目的)

01_Objectives(目的).png

Objectives(目的) は名前から予想できるように、その事業の目的です。その事業をやり遂げる事でどんな未来になる事を望んでいるか。目指しているかを明確にここでは決定します。

商品開発の事業を行う場合に、「新規の商品を開発する事」は目的ではありません。これはあくまでも手段です。目的とは「新規の商品を開発し、日本全国の人に手に取って商品の良さを分かってもらう、国民の生活を豊かにする。」などです。目的と手段を混同してしまう事はありがちな失敗ですが、そうすると目的が不明瞭になり、組織での事業遂行が難しくなってしまいます。なので、明確に目的を定義しておく必要があるのです。

Deliverables(成果物)

01_Deriverables(成果物)

Deriverables(成果物)はその事業によって生じた成果物の事です。上記のObjectives(目的) のような目的である場合の成果物は「その事業によってできた新商品」です。

この成果物を定義するには、目的を明確に定義しておく必要があり、目的が明確に定義されていないと成果物を定義する事はできません。この逆も言えて、成果物つまり手段を明確に定義できれば、それに伴う目的の定義が曖昧になる事を防ぐ事ができます。

Success Criteria(成功基準)

01_Success-Criteria(成功基準)

Success Criteria(成功基準)はその事業の成功基準です。新しく商品を開発する場合などでは、「商品の販売個数を10万個達成」や「商品の返品率を1%以下にする」などの成果物の品質の基準になる事が一般的です。サービス事業であれば、顧客満足度なども成功基準になります。

また、進行度に合わせて都度変更する事もあるでしょう。しかし、この成功基準が設定されていないと目標値が分かりづらく目指すべき目的を達成するために取るべき施策を決定する事が難しくなります。なので、事業をスタートする前に明確に成功基準を設定しておく事が重要になります。

SC(成功基準)を満たす事が最も重要

02_SC(成功基準)を満たす事が最も重要

「ODSC」の3つの項目の中でも、達成する事が重要になるのが「SC(成功基準)」です。なぜなら、施策によっては成果物の品質が悪くても、成功基準を満たす事があります。逆に、成果物の品質を高く保つ事ができても、成功基準に満たなければその事業は失敗であると言えます。ですから、最も重要になるのが「SC(成功基準)」なのです。

この成功基準を満たすためにも、他の2つの目的、成果物を明確に定義する事が大切なので、事業を始める時には、この考え方を意識するとスムーズに事業成功への道筋を立てる事ができます。

なぜ、ODSCを設定する必要があるか

03_なぜ、ODSCを設定する必要があるか

ODSCを設定しないと、プロジェクトは大きなリスクにさらされます。海外のプロジェクト管理研究では、ODSC不在による4つの典型的な失敗パターンが報告されています。

1つ目は手戻りです。成功基準が曖昧なため、完成後に「これじゃない」と差し戻される事態が発生します。2つ目はスコープクリープ。目的が不明確なため、次々と新しい要件が追加され、プロジェクトが肥大化します。3つ目は期限超過。成果物の定義が曖昧なため、「これで完成か」の判断ができません。4つ目は予算超過です。成功基準がないため、追加投資の判断基準が存在せず、コストが膨らみます。

ODSCを初期段階で明確にすることで、これらのリスクを回避できます。

ODSCと似た目標管理フレームワークに、OKR・KGI・KPIがあります。それぞれの特徴と使い分けを理解しておくと、プロジェクトに最適な手法を選べます。

フレームワーク主な目的対象達成度の目安使い分け
ODSCプロジェクトのゴール明確化プロジェクト単位100%達成プロジェクト初期段階で設定
OKR挑戦的な目標設定組織全体60-70%達成で成功四半期ごとに設定
KGI最終的な成果指標ビジネス全体100%達成年次目標として設定
KPI中間指標部門・プロセス単位100%達成継続的にモニタリング

ODSCはプロジェクト型の業務に特化したフレームワークです。新規事業立ち上げやシステム開発など、明確なゴールを持つ取り組みで効果を発揮します。

関連記事:OKR・KGI・KPIの詳細な違いについては、こちらの記事をご覧ください

なぜ、「ODSC」を設定する必要があるのか。それはその事業がスタートした際に、その事業に関わる仕事を新たに既存の社員に任せる事になります。社員はすでにある既存の事業の業務も捌いていく必要があり、気持ち的にも負担が多くなる事は明白です。その時に、目的や成果物が明確に設定されていないと、その事業に妥協してしまうかもしれません。

そうすると、結果的に成功基準が満たされる事ができずに事業が失敗してしまう事もあります。なので、社員との目線合わせのためにも「ODSC」を明確に定義する必要があるのです。

ODSCの設定手順

ODSCは5つのステップで設定します。

ステップ1:背景の明確化
なぜこのプロジェクトが必要なのかを明確にします。「ずっとそうしているから」は背景ではありません。市場環境の変化や経営課題など、プロジェクト実施の根拠を言語化します。

ステップ2:目的の定義
プロジェクト完成後に実現したい未来像を定義します。「何を作るか」ではなく「何を実現したいか」を言葉にするのがポイントです。

ステップ3:成果物の具体化
目的を達成するために必要なものを明確にします。成果物はシステムやマニュアル、イベントなど様々です。複数の成果物が必要な場合は、すべて洗い出します。

ステップ4:成功基準の数値化
目的が達成されたと判断する基準を、測定可能な形で設定します。「顧客満足度を向上させる」ではなく「顧客満足度を75%以上にする」と数値で示します。

ステップ5:ODSCの整合性確認
最後に「成果物(D)によって成功基準(SC)を達成し、目的(O)を実現できるか」を確認します。論理的なつながりが崩れている場合は、ステップ2に戻って再定義します。

目的と手段を混同しない方法

ODSCを設定する際、最もよくある失敗は「目的と手段の混同」です。

典型的な混同パターンは以下の3つ。「システムを導入すること」を目的にしてしまう、「ツールを導入すること」を目的にしてしまう、「イベントを開催すること」を目的にしてしまう。これらはすべて手段であり、目的ではありません。

混同を防ぐには、「○○することで、何を実現したいか?」と自問します。たとえば「顧客管理システムを導入する」が目的なら、「システム導入によって、営業チームの受注率を現状の15%から25%に向上させる」と書き換えられるはずです。書き換えられない場合は、目的と手段が混同している証拠です。

目的と手段を明確に分けることで、プロジェクトの方向性がぶれにくくなります。

ODSCの事例を紹介

04_ODSCの事例を紹介
引用:国土交通省HP

国土交通省は公共事業の改革のために、議論されたODSCに関する図です。これは、「橋を造る」という工事目標に対するODSCを設定した図ですが、一般企業などでも同じように事業として何かを造ることや制作することがあると思います。

その際には、国土交通省の設定したODSCの例も見ながら、どのように目的や成果物、成功基準を決めているのか参考にしてみると良いでしょう。

事例2:IT企業のシステム開発プロジェクト

ある企業は、営業チームの受注率向上を目指してODSCを設定しました。

  • O(目的):営業チームの受注率を現状の15%から25%に向上させる
  • D(成果物):顧客管理システム、営業プロセスの標準化マニュアル
  • SC(成功基準):システム導入6ヶ月後の受注率25%達成、営業担当者の入力率90%以上

このプロジェクトでは、成功基準に「営業担当者の入力率90%以上」を設定したことが重要でした。システムを導入しても使われなければ意味がないため、利用率も成功基準に含めたのです。結果、システム導入後のトレーニングや運用ルールの整備に力を入れ、目標を達成しています。

事例3:マーケティング部門のオウンドメディア立ち上げ

あるマーケティング部門は、見込み顧客との接点を増やすためにODSCを設定しました。

  • O(目的):見込み顧客との接点を増やし、問い合わせ数を月間50件から100件に倍増させる
  • D(成果物):月4本のSEO記事公開、リード獲得フォームの設置
  • SC(成功基準):6ヶ月後に月間問い合わせ数100件達成、検索流入月間1万PV達成

このプロジェクトでは、問い合わせ数だけでなく検索流入も成功基準に設定しました。短期的な広告流入ではなく、継続的なSEO流入を重視したためです。6ヶ月後、検索流入は月間1.2万PVに到達し、問い合わせ数も目標を上回る月間110件を達成しています。

マーケティング施策でODSCを設定する際は、ターゲット顧客像を明確にすることが重要です。関連記事:ペルソナ設定についてはこちらをご覧ください

ODSCに関するよくある質問

Q
ODSCとは?

ODSCとは、Objectives(目的)Deriverables(成果物)Success Criteria(成功基準)を指す、事業の初期段階に定義する考え方です。目的の明確化により、実行手段も明確になり、成功基準やゴールも定められます。

Q
ODSCで重要な考え方は何ですか?

ODSCにとって最も重要な考え方は、SC(成功基準)です

なぜなら、成功基準を満たしていないと事業は失敗してしまうからです。 Objectives(目的)とDeriverables(成果物)は、この成功基準から逆算して道筋を立てていきます。

Q
ODSCの事例を教えてください。

国土交通省は公共事業の改革に向けて、議論されたのがODSCです。

  • 目的:地域住民の方々の利便性を向上させること
  • 成果物:設計図通りの橋ができること
  • 成功基準:地域住民から「ありがとう」と言ってもらう
Q
ODSCを設定する際によくある失敗パターンは?

よくある失敗パターンは以下の3つです。

1つ目は、成果物を目的と勘違いすることです。「システムを導入すること」が目的になってしまい、システム導入後に何を実現したいのかが曖昧になります。

2つ目は、成功基準が抽象的すぎることです。「顧客満足度を向上させる」では測定できません。「顧客満足度を75%以上にする」など、具体的な数値で設定する必要があります。

3つ目は、関係者間でODSCをすり合わせていないことです。チームメンバーや経営層との合意形成が不足していると、プロジェクトの途中で方向性がずれてしまいます。ODSCは初期段階で全員が納得するまで議論し、文書化しておくことが重要です。

まとめ

「ODSC」を設定し、目的と成果物、成功基準を明確に決めておく事で自分だけでなく、自社の他の社員も目的を見失わずに事業を遂行できます。なぜ、その事業を新たに始めるのか。その事業によって見れる未来の会社の姿や商品の行く末などを想像できていない状態で業務を行う事に苦痛を感じる社員も少なくないです。

社員やプロジェクトメンバー全員が、同じ目線で、同じ目的に向かって行動するために必要な考え方が「ODSC」です。

ODSCと他のマーケティングフレームワークを併用すると、より効果的な戦略を立てられます。関連記事:他のマーケティングフレームワークとの併用も効果的です

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デジマケの教科書 編集部

デジマケの教科書は、デジタルマーケティング領域のトピックスを「楽しく、分かりやすく」発信しているメディアです。このメディアをきっかけに、少しでも多くの方が興味を持ち、具体的なアクションを実施できるように執筆しています。

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椎木 航 - 株式会社デジマケ取締役CDO

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グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートし、印刷会社の営業、総合広告代理店での経験を経て現在に至ります。これまで一貫して、クライアントの事業にとってプラスとなる仕事を行うことを重視してきました。「何となく良い」ではなく、実現したい目的に沿った現実的なキャンペーン設計と、集客につながるデザイン、さらにWEBサイトの仕組みづくりまで、一気通貫で提供していきます。経験を元にした役に立つ情報を発信します。

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西畑大樹 - 株式会社デジマケ代表取締役

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武蔵大学卒業後、不動産上場企業にてインハウスマーケッターを経験。その後、WEBマーケティング上場企業でSEOチームのマネージャーを務め、StockSunに参画しました。中小企業から上場企業まで、SEO支援を中心にデジタルマーケティングを活用した集客・採用コンサルティングを200社以上で実施した経験をもとに、実務に役立つ情報を発信します。

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秋山 翔一 - 株式会社デジマケ取締役COO

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15年以上にわたりSEO・アフィリエイト領域に携わり、これまで100社以上のクライアントを支援してきました。現在は株式会社デジマケにてコンテンツ責任者として、年間600記事以上の制作を推進しています。実務で培った知見をもとに、検索意図と成果に向き合った質の高い記事を継続して制作します。

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