ザイオンス効果とは、マーケティングにおいて顧客の好印象を与え、ブランドの認知度や購買意欲を高める重要な心理学理論です。
ザイオンス効果を活用することで、商品の売り上げアップや認知向上といった効果が期待できるため、多くの企業や商品で活用されています。
本記事では、ザイオンス効果とは何か理解した上で、マーケティングに活かすための方法や戦略について解説します。
ザイオンス効果をマーケティング戦略に組み込むことで、顧客の関心と信頼に繋がりますので、具体的な手法を学んでいきましょう。
デジマケは高い実績を持ったコンサルタントたちがお客様のHP・事業に合わせ、売上の最大化に貢献できる施策をご提案します。
ザイオンス効果とは
ザイオンス効果とは同じモノやコト、人に複数回接触することで、その対象に好印象を抱くようになるという効果のことです。「単純接触効果」といわれ、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスにより発表された心理学理論です。
特徴としてはあらゆる対象物に対して効果的であるという点です。人やモノ、コトはもちろん、味や匂いにも効果があるとされています。
またザイオンス効果はその特性上、様々な場面で活用されており、マーケティングにおいても頻繁に利用されます。
以下からはマーケティングに活かす具体的な方法を解説していきます。
ザイオンス効果をマーケティングに活かす方法
ザイオンス効果をマーケティングに活かす方法ですが、主に以下4つの場面での活用が効率的です。
- メルマガ
- TVCM
- バナー広告
- SNS
順番に解説していきます。
メルマガでの活用
まず初めはメルマガでのザイオンス効果の活用です。
メルマガは新商品やサービスの情報を定期的に読者に発信していくわけですが、この「接触」を増やすことで認知力が高まり、印象を変えることができます。
メルマガでのザイオンス効果は商品やサービスはもちろん、会社の名前を覚えてもらう際にも有効です。例えば「○○と言えば○○(社名)」のようなキャッチフレーズを設定するなど工夫することで、より印象を強くすることができます。
ただしメルマガを見られていない場合は効果はありません。
TVCMでの活用
2つ目はTVCMでのザイオンス効果です。
こちらも複数回放映することで、新商品などの情報認知→興味へとザイオンス効果が働きます。特につい口ずさんでしまうようなフレーズや衝撃的な映像を用いたCMはその効果が高く、映像と音楽とともに記憶に残りやすくなります。
こうしたCMは最初は特に何も印象がなくても、フレーズを覚える頃には印象が好転していることが多いです。
バナー広告での活用
3つ目はバナー広告でのザイオンス効果です。
バナー広告は視覚的に訴求していく広告ですが、バナーを用いて同じユーザーに複数回接触するリターゲティングという手法があります。
リターゲティング配信では一度目にした広告をその後何度か目にすることによって、認知アップや興味増幅といったザイオンス効果が期待できます。
一般的にはバナー広告を1度配信するよりも、リターゲティング配信の方がクリック率や成果の上がりやすさが高いので、ザイオンス効果の影響があることが分かります。
SNSでの活用
4つ目はSNSでのザイオンス効果です。
SNSは様々な種類がありますが、どれにも共通して言えるユーザーが興味関心を持った際の行動が「フォロー」です。
SNSは文章でも視覚でも訴求ができるので、どちらも活用しつつ定期的に情報発信をすることでユーザーの興味関心度合いが高まり、フォローが増えやすくなります。
またSNSで完結させず、詳細情報を別媒体(ブログや公式ページ、ランディングページなど)に誘導する仕組みにも活用できます。
営業活動にも活かせる
これまでは4つの場面での活用法の紹介でしたが、一般的な日常の中でも利用することができます。その一例が営業活動です。
営業活動では、顧客に頻繁に接触することでザイオンス効果が発揮されます。
【営業で活かせる具体例】
・要件やアポイントを取る時以外でも近況を伺う電話をする
・営業でたまたま近くに来た際に顔を出す
・お客さんの役に立ちそうな資料などの定期共有
このようにして接触回数を増やすことでザイオンス効果が発揮されます。
ザイオンス効果活用の注意点
続いてザイオンス効果の注意点について解説していきます。
接触ピーク回数は10回
ザイオンス効果は複数回接触が有効的ですが、接触しすぎは逆効果にもなり得ます。
理想的な接触回数とピーク回数は以下の通りです。
理想的な接触回数:7回
ピーク回数:10回
ピーク回数を超える場合は逆に印象を下げてしまう場合があるので、7回を目安に接触するのが理想的です。
元の印象が悪いとさらに悪印象になる可能性がある
元々「印象が特にない」もしくは「少し印象がある程度」の際にザイオンス効果は発揮されますが、元々悪い印象だった場合には複数回接触はさらに悪印象をもたらす場合があります。
というのも最初に悪印象を抱いていた場合、その後の接触では欠点部分が目についてしまい、結果的により印象が悪くなりかねません。
ですので、最初の印象の見極めは大事になります。
ザイオンス効果に関するよくある質問
ザイオンス効果は、ピーク回数は10回とされています。
複数回接触は有効的ですが、接触をしすぎると逆効果となってしまいますので注意しましょう。
ザイオンス効果の理想的な接触回数は、7回とされています。ですので、7回を目安に接触するように調整しましょう。
ザイオンス効果をマーケティングに活かすためには、大きく4つの方法があります。ユーザーの目に複数回触れさせることで、興味関心を徐々に高めていきます。
- メルマガ
- TVCM
- バナー広告
- SNS
まとめ
以上、ザイオンス効果の概要とマーケティングに活かしていくやり方の解説になります。
ザイオンス効果は誰でも簡単に使うことができますが、最初の見極めや接触回数には注意を払わないといけません。
ビジネスシーンでこれだけ使われていることからも効果は絶大ですので、ぜひ注意を払いつつもザイオンス効果を活用してみてください。
【参考記事】
ECサイトの設計・開発・分析から顧客体験の向上までトータルサポート「株式会社Refine」
10回会うと好まれる?EC運営でも使えるザイオンス効果とは
デジマケは100社を超える企業様の課題を改善に導いてきたコンサルタントが、事業の課題や目標に合わせた施策をご提案いたします。
SEOや広告、SNSなどの1つの分野ではなく、マーケティングの全体像を理解したコンサルタントがあなたと二人三脚で、売上の最大化を目指します。
Web集客をしたいけれど、何をすれば分からない方も、まずは無料でご相談ください。